「Makayama Flat Color Camera」アプリが先月発売された。このソフトウェアは、iPhoneでフラットなカラープロファイルで撮影でき、ハイライトの露出オーバーや白飛びを防ぎ、色補正の可能性を広げ、ダイナミックレンジを拡大し、色調と微妙なディテールをより適切に制御できるiPhone用のアプリだ。 「フラットカラーカメラ」アプリはApp Storeで、5,49ドルで入手できる。
通常カメラアプリを使用している場合、センサーで撮影された映像の後処理はiPhone内で行われる。Makayama Flat Color Cameraアプリは、この後処理をiPhone内で行わず、外部のグレーディングソフトウエアで行う。
https://youtu.be/1z1XeyP_HTo
プロファイルと記録オプション
iPhoneはシネマカメラではないが、このアプリにより、ユーザーは5つのフラットカラープロファイル(CINE、M-LOG1、M-LOG2、M-LOG3、OFF)でビデオを録画できるようになる。24fps、25fps、30 fpsのHDまたは4Kの解像度で記録できる。プレスリリースは、アプリで記録するときに露出、ISO、およびフォーカスも自動的に調整されるとしている。なお、現在のところフォーカスポイントを設定できないが、その理由は明らかにされていない。マニュアルフォーカスは可能。
カラーコレクション
上記の例に示すように、「フラットカラーカメラ」内のM-LOGは、非常に平坦化された映像を記録できる。記録した映像は、Final Cut Pro X、Adobe Premiere、 Avid Media Composer、Blackmagic Design DaVinci Resolveなどのプロフェッショナルツールでグレーディングできる。Makayamaは、このLogモードを使用することにより、グレーディングの典型的なステップ(コントラストを上げる、ガンマ曲線を操作する、彩度を上げるなど)が可能と述べている。従って、通常iPhoneで撮影する場合に比べ、色調、や高いダイナミックレンジが期待できる。どの程度改善されるかはラティチュードテストを行わないと分からないが、一定の改善は期待できるだろう。なおソニー S-log2やS-Log3のようなLUTを当てることも可能としている。