マンフロットがフルードビデオヘッドの新製品を発表 – Nitrotech 608と612
Manfrottoは、NAB 2019で2つの新しいフルードビデオヘッドを発表した。Nitrotech(ナイトロテック) 608および612は、新しいフルード技術を採用したNitrotech 600シリーズの最初のモデルで、最大12kの積載重量に対応する。米国市場に7月に出荷される予定だ。
「窒素ピストン」機構を備えたマンフロットのNitrotech技術は、まったく新しいものではない。 2017年以来、同社はすでにNitrotech N8とN12の2つのNitrotechフルードヘッドを市場に投入している。今年のNABでは、同社はこの技術の新たな進化を導入し、Nitrotech 608とNitrotech 612の2つの新しいフルードヘッドを展示している。
Manfrotto Nitrotech 608と612の概要
Nitrotech 608 Fluid Head. Source: Manfrotto窒素ピストン技術の背景にある考え方は、傾斜角度にかかわらず、カメラの重量にかかわらず継続的なバランスをとることだ。 Manfrottoによると、これら2つの新しい流体ヘッドの技術はまったく新しいものとのこと。
製品名から分かるように、Nitrotech 608は0kgから8kg、Nitrotech 612は4kgから12kgの荷重に対応している。 nitrotech技術により、負荷に対して理想的なバランシングが可能となっている。
新しいヘッドにはCBS(counter balance system)ノブが採用されている。これは理想的なバランスを設定するために再設計され、人間工学に基づいたものだ。パンとチルトの可変連続流動性機能により、スムーズでジャダーのない動きが可能になる。フルードドラッグシステムノブは、グリップの新しいラバーカバーが特徴になっている。
新しいNitrotechヘッドには、回転防止システムを装備したManfrottoアームあるいはARRI規格のピンを装備したアームを取り付けるための3/8インチの取り付けネジも用意されている。これにより、外部モニターなどのアクセサリーを取り付けることができる。
また、どちらのヘッドもすばやく確実にカメラを取り付けるためのサイドロック式スライドプレート機構を採用している。標準的な3/8インチのプレートが採用されているため、三脚、スライダー、ジブ、クレーン間ですぐに付け替えることができる。またさまざまなハーフボールのアダプターにも利用できる。
Nitrotech 600シリーズフルードヘッドは、現在予約が可能。米国には、7月に出荷を開始する予定。価格はNitrotech 608が 450ドル、Nitrotech 612は 630 ドルとされている。Manfrotto三脚とのセットも用意されている。