ファイル共有サービス「MASV」はこのほど、Amazon S3との連携を完了し、新たに「Send from Amazon S3」機能を追加したことを発表した。この機能により、クラウドストレージからローカルマシンにダウンロードし、後で転送のために再アップロードする必要がなくなる。
MASV(通称:massive.io)は、大量の映像やデータをできるだけ早く送受信する必要があるコンテンツクリエイターや映像制作者のために作られた従量課金制のファイル配信サービス。同社は最近、サービスをアップグレードして10Gbpsの機能を備えたため、ファイル送信時の速度制限はない。
2020年にMASVは「Deliver to Amazon S3」機能を開始し、クライアントがAmazonのクラウドサービスに直接映像をアップロードできるようにした。今回、新たに「Amazon S3から送信」機能を追加したことで、MASVへのAmazon S3統合は完了した。
MASVの “Send from Amazon S3” 機能
MASVの新機能「Send from Amazon S3」では、AWSのストレージからファイルを選択し、MASVのリンクや電子メールで共有することができる。つまり、クラウドストレージからローカルマシンに映像をダウンロードし、後で再アップロードして転送する必要がなくなる。
このようにAmazon AWSがMASVに完全に統合され、「配信」と「送信」の機能を備えているため、クライアントやコントラクターから映像を送ったり受け取ったりする必要がよくある場合、ワークフローを大幅に簡素化できる。また、Amazon S3アカウントとMASVを連携させれば、1人あたり最大15TBの転送が可能であり、これは巨大なものだ。
機能
MASVは非常にシンプルな操作になっている:MASVアカウントを開き、Amazon S3アカウントをリンクして、新しい「Send from Amazon S3」オプションを有効にする。そして、ファイル送信先を選択し、Amazon S3アカウントからファイルを選択すると、「通常の」MASVファイルのように転送することができる。
最後に、MASVによると、TPNとISO27001の認証を受けた同社のファイル・セキュリティと暗号化システムの恩恵を受けることができる。
価格と発売時期
MASVへのAWS統合が完了し、追加費用なしで利用できるようになった。ただし、注意点として、MASVは送信するGBあたり0.25ドルの有料サービスであり、10日以上ファイルにアクセスできる状態を維持したい場合は、月額0.10ドル/GBの追加費用がかかる。
詳しくは、こちらのMASVのホームページをご覧ください。