メタボーンズ(Metabones)は従来のEF-E Smart AdapterとSpeed Booster ULTRAのCINEバージョンを発表した。また5世代目の従来タイプアダプターも発表している。
ソニーのEマウントカメラにキヤノンEFレンズを装着する場合、MetabonesのSmart Adapter とSpeed Booster ULTRAを使用しているユーザーも多いだろう。新しいCINE Speed Boosterと CINE Smart Adapterは、より使いやすくなっているので紹介しよう。
今回発表されたCINEバージョンには、“Positive-Lock”と呼ばれるレンズマウントが採用された。これは、レンズを装着する場合、レンズを回転させる必要がないロック機構だ。特に大きなレンズを装着する場合有用で、しっかり固定することができる。この方法はPLレンズを装着する場合と同じだ。(というか、PLはPositive Lockの意味で元祖はこちらだ。)また、このロック方式はソニーのFS7 IIにも採用されているが、このMetabonesのアダプターと互換性がある。
CINE Speed BoosterとSmart Adapterはアダプターとカメラボディの間にラバーがついており、センサーを保護している。
また、もう一つ新しいのは、アダプターが現在GreenモードかAdvancedモードかを表示するLEDだ。これは暗いところでもどちらのモードなのかが分かるので、大変嬉しい改良点だ。(Green ModeとAdvanced Modeの違いはこちら)
以前と同様にボタンが1個あるが、スイッチが追加されており、ソニーのカメラが手ブレ補正機能を持っている場合は、これで機能をONにすることができる。
Metabones CINE Speed Booster とSmart Adapterは2017年2月に発売予定で、価格はそれぞれ446ドルと699ドルとされている。
なお、CINE Speed Booster Ultra と CINE Smart Adapterに加え、Smart Adapter V とSpeed Booster ULTRA IIも発表された。これらもラバーのシールド、LEDインジケーター、そしてスイッチが追加されている。同社のプレスリリースはこちら。価格と発売時期は未定だが、CINEバージョン以上の機能は無いようだ。
これらの発表はオリジナルのSmart Adapter発売5周年を記念したもの。ミラーレスカメラの増加により、レンズアダプターも充実してきている。