SIRUI 50mmアナモフィックレンズでの撮影サンプル映像
1か月以上前になるが、SIRUIの安価なアナモフィックレンズのレビューと映像をリリースした。富士フイルムXマウントバージョンで試用したが、今回はEマウントバージョンを使用して、手振れ補正機能が搭載されたソニーのα6600で撮影してみた。
今回はクリスマスの1ヶ月後にウィーン中心部で撮影した。
α6600とSIRUI 50mmアナモフィックレンズ
前回は富士フイルムXマウントバージョンで撮影したが、同社のX-T3にはボディ内手振れ補正が無く、安定した映像を撮るためには三脚が必要になる。 今回は手振れ補正機能のあるα6600に装着し、IBISをアクティブにして撮影した。
α6600のボディ内手振れ補正機能
残念ながら映像を確認してみると、α6600のIBISはアナモフィックレンズに対し支障があるのか、アナモフィックスクイーズによりジッタが増幅する可能性があると言わざるを得ない。しかし、最大の問題は、このカメラのローリングシャッターだ。これは、エントリーレベルのソニーαシリーズカメラが最初から持つ欠点だ。このカメラのAPS-Cセンサーの読み取り速度は、手持ち撮影する場合、CMOSセンサーの動きのジッターを回避するため、低速にしているようだ。エントリーレベルのαカメラは、それを補うほど強力ではないようだ。
このため、Final Cut Pro Xで編集時に必要な処理を行い、スタビライズ処理を行ったので、あちこちで映像が歪んでいる。
撮影してみて
SIRUI 50mmアナモフィックレンズは、価格だけでなく、結果も悪くない。 f / 1.8開放で撮影しても、非常にシャープな映像が得られる。筐体は金属製でしっかりしており、低予算のアナモフィック撮影には最適だろう。今のところ、50mm以外の焦点距離が無いのが残念なところだ。1点だけ不満を上げれば、それは間違いなく0.85メートルの最短合焦距離で、被写体に近づけて撮影することができない。マクロ撮影用のレンズも望まれる。なお、美しいアナモフィックフレアももう少し欲しいところだ。それ以外に関しては、素晴らしい製品と言える。
同社のIndiegogoキャンペーンは本日終了なので、ここでこのレンズを注文できるのはこれが最後かもしれない。 SIRUI 50mmアナモルフィックレンズの素晴らしさを考えると、キャンペーンが100万ドルを超えようとしていることは驚くことではないだろう。