MotoCrane Ultraが発表された。これは、クルマなどに取り付ける大きな(3.66m)アーム、ジャイロスタビライゼーション、パッシブ3軸ノーズダンピングから構成される、リモートコントロール可能なカメラアームだ。積載できるカメラは最大25kg。
ジンバルは今やメジャーな撮影デバイスで、様々な撮影現場で使用されている。クレーンは更に撮影条件を広げる(輸送は多少不便だが)。従って、車載用クレーンにジンバルを組み込むと、更にダイナミックな映像が撮れる。これを実現したリモートカメラクレーンシステム、MotoCrane ULTRAを紹介しよう。
MotoCrane ULTRAの概要
ロシアンアームを装備したマットブラックのポルシェはかなりクールだが、皆が使用できるようなものではない。操作はもちろんだが、コストも莫大なものだ。しかし、頭の良いエンジニアがいて、更に良いものを開発した。 MotoCrane ULTRAだ。これは、アームの長さと強度対重量比の面で従来のものより優れている。少なくとも仕様を見る限り。
総重量はわずか72.5kgで、いくつかのケースに収納されている。これはMotoCrane ULTRAをクルマに着脱する場合、非常に楽だ。アーム自体はジャイロで安定化されている他、ヘッドとカメラは3軸ダンパーでアーム本体と分離されている。CloudMountを追加する必要はない。
カメラヘッドは、MotoCrane ULTRAは、MoVI XL、MoVI Pro、DJI Ronin 2、Shotover G1など大型のジンバルシステムに装着することができる。 MotoCrane ULTRAは、TÜV(Technischer Uberwachungs Verein – ドイツ検査技術協会)認定のスピードレールクランプに固定されている。これにより、MotoCrane ULTRAを様々なところに取り付けることができる。さらに、数個の吸盤でスピードレールグリッドを取り付けることができる。
MotoCrane ULTRAはIP66をクリアしており、防雨、防塵効果も確保されている。制御は、新たに設計されたリモコンで行うことができる。スイング軸とリフト軸を正確に制御するめ2本の専用スティックと、リアルタイム位置フィードバック、リミット、およびシステム診断用の7インチタッチスクリーンディスプレイを備えている。
なお、このシステムには、将来他のアクセサリーに対応するためCAN-BUS拡張ポートが装備されている。
価格と発売時期
MotoCrane ULTRAは39,950ドルからで、2018年8月から販売の予定。スピードレールマウントキットや電源などのアクセサリーはベースパッケージには含まれず、別途購入する必要がある。また、ジンバルシステムは自分で用意しなければならない。 MotoCrane Classicのオーナーであれば、20,000ドルのトレードイン割引でULTRAバージョンを予約することができる。
Links: MotoCrane.com