Movmaxは、Hurricaneと呼ばれる空気式レインディフレクターを発表した。この軽量なソリューションは、81,000 rpmで回転するモーターにより、非常に高速で空気を疎水性フィルターに直接投射するため、水滴や霧で撮影が滞るのを防ぐ。また、本体全体がIPX8の防水性能を備えているので、雨の中でも安心して撮影することができる。
Movmaxは、動画撮影用のアクセサリー、ツール、エンジンの開発・製造を専門とする中国の若い会社。以前、電動三輪車「MUTO3000」と空気・油圧衝撃吸収システム「N2」についてレポートした。
今回、Movmaxから、車のシーンの撮影などに役立つアクセサリー、Hurricane rain deflectorが発売された。
Movmax Hurricane rain deflector: 特徴
レインディフレクターの主な用途と機能は単純で、レンズ/フィルターを雨滴、霧、結露から守ることができる。この種のデバイスは新しいものではなく、可動ディスクを備えた「伝統的な」レインディフレクターは何十年も前から利用されてきた。しかし、空気を利用したレインディフレクターは、比較的新しいものだ。実際、プロトタイプのものは、側面にコンプレッサー、透明なフィルターの上に通気口を使った「Bright Tangerine Prodigy」だ。
Movmax Hurricanも、オールインワンタイプだが、空気を使っている。レンズの前にあるフィルターに空気を吹き込むモーターは、フレームの上に直接取り付けられている。
このモーターは、Movmaxによると最大81,000rpmで回転するとのことだが、吹き出し口から出る吹き出し速度はわからない。
このフィルターは、両面疎水性コーティングが施されており、水滴を除去するのに役立つ。また、このフィルターは光の透過率が最大99.7%と謳われている。
Movmax Hurricanの風速の出力は、付属のリモコンや本体のコントロールで直接調整することが可能だ。
電源と防水性
Hurricaneの電源は、モーターの右側にある7.4V-16.8VのDC入力で供給される。同社は、1mと2mのD-Tapケーブルをパッケージに同梱しており、標準的なV-Lock/Gold MountバッテリーパックからHurricaneに電源を供給することができる。
システム全体がIPX8防水規格に準拠しているため、激しい雨の下や厳しい環境での撮影も問題ない。
Movmaxは自社のウェブサイトで、HurricaneとBright Tangerine Prodigyのあまり目立たない比較をしている。私見では、両システムは全く異なるものであるため、この比較はほとんど意味をなさない。
付属のアクセサリー
Movmaxは、Hurricaneリジッドトランスポートケースにアクセサリーを同梱している。
- 4つのレンズアダプター:80/95/110/114mm。これらのレンズアダプターは、Hurricaneをレンズの前面に直接クランプするように設計されている。
- リモコン2個
- 19mmロッドブラケット
- D-Tapケーブル2本
- ダブルフィルターホルダークランプ
- 3M面ファスナーテープ数枚
Hurricaneは1kgあり、クランプで固定するとレンズやレンズマウントに少し負担がかかるので、レンズサポートシステムを使うことをお勧めする。
価格と発売時期
Movmax Hurricaneレインディフレクターは、現在4,199ドルで販売されている。直接の比較対象として、Bright Tangerine Prodigyベースキットは6,929ドルから。レインディフレクターは通常レンタル専用のアイテムであり、オーナー経営者にとっては購入する意味がないことが多いため、シネマスタイルの価格となっている。
Hurricaneの詳細については、こちらのMovmaxのウェブサイトをご覧ください。