武蔵オプティカルシステムは、Takumi2(匠2)シネズームを発表した。これは29〜120mmのズームで、フルフレームセンサーに対応し、T2.9絞り。既存のTakumi1 40.6 – 332mm T4.8FFズームレンズを補完する。
Takumi 1は、8.18倍と広いズーム比を持つが、新しいTakumi 2は、Takumi 1のT4.8とは対照的に、非常に明るいT2.9を実現している。4.14倍ズームレンズとしては、特筆すべき明るさだ。
Takumi 2 29-120mm T2.9 FF PLシネズーム
この新しいレンズのスペックは以下の通り。
- 焦点距離:29mm-120mm
- ズーム比:4.1倍
- T値:T2.9定数
- 絞り羽根:9枚
- センサー:最大40.96 x 21.60mm(対角:46.3mm)のフルフレーム
- マウント:PLマウント
- 最短合焦距離: 1.2m
- フランジバック:52mm
- 画角(h x v):@ 29mm:70.5°x40.9°// @ 120mm:19.4°x10.3°
- フォーカスリングの回転角:280°
- ズームリングの回転角:160°
- アイリスリング回転角:70.7°
- フロント径:136mm
- 長さ:370mm
- 重量:7.5kg
- 製造国:日本
もう1つの特筆できる機能は、ブリージングがないこと。そのため、フォーカスを変えても視野は変化しない。これを達成するには複雑な機構が必要でコストがかかるため、低価格レンズでよくある問題だ。
Takumi 2はかなりハイエンドな仕様のため、市場は限られているだろう。価格的にも相当高価で(Takumi 1は38,000ドルで販売されている)一般に購入できるものではない。一方、このセグメントには、アンジェニュー、ツァイス、ARRI、クックなどの有名なレンズメーカーがかなりあり、このレンズがどのように受け入れられていくのか興味深い。
価格と発売時期
価格はまだ発表されていない。 Takumi 2 29-120mm T2.9は、今年5月末か6月上旬頃に出荷予定。
Takumi 1 40.6 – 332mm T4.8は現在約38,000ドル(国内価格未発表)で販売されており、Takumi 1のS35mmバージョン、23.9 – 195mm T2.9(25,000ドル)もある。かなり高価だが、前述のハイエンドレンズよりもはるかに安価ではある。
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