Navatics MITOは、4K 30fpsビデオと12メガピクセルの静止画を撮影できる水中ドローンだ。これはKickstarterキャンペーンで昨年資金調達が成功裏に終了している。現在予約注文可能で、2019年3月に出荷予定。
空中を飛行するドローンは今や非常に一般的になり、世界中の映像制作者が利用している。これが水中となると市場はかなり小さくなるようだが、しかし成長しているようだ。昨年Geneinno Titan水中Droneについて記事をリリースした。 Titanに比べ多少安価なNavatics MITOは昨年のKickstarterキャンペーンに登場し、まもなく出荷が開始される予定だ。
Navatics MITOのKickstarterキャンペーンは、昨年すでに成功している。同社は資金を調達でき、水中ドローンの開発を終えることができた。しかし当初の予定では、MITOは2018年9月に出荷する予定だったが、出荷が遅れていた。
2019年1月のCESで、Navaticsは公式に同社のMITOが予約注文可能と発表し、2019年3月に出荷される予定となった。
Navatics MITOの概要
Navatics MITO水中ドローンは4K/30fpsでビデオを、12メガピクセルで静止画を撮影することができる。イメージセンサー、レンズ、解像度、フレームレート、ビットレート、コーデックなどの情報は発表されていない。水中では通常の無線信号が届かないためケーブルでつながっており、約40メートルまで潜航することができる。
Navaticsは高度なアルゴリズムを開発し、水中ドローンが4時間にわたり複雑な水中の流れの中で“ホバリング”し、方向を保つことができるとしている。 MITOは撮影時に安定して静止させるため、4つのスラスター(推進機)を搭載している。また機内持ち込み手荷物にできるよう、航空会社の仕様に適合する大きさになっている。 MITOはさらに500gまでの荷物を運ぶことができる。例えばGoProとライトをマウントすることも可能だろう。
Navaticsによると、MITOは可動チルト機構を備えた初の民生用ROV(遠隔操作水中ビークル)で、カメラの角度と動きを柔軟にコントロールできる。更に毎秒2メートルの速度(約3.8ノット)で深さ、方位および向きを維持しながら、45°の角度まで上下にチルトさせることができる。レンズの両側に1000ルーメンのLEDライトが2個搭載されており、暗い環境での撮影も可能だ。 ただ色温度やCRIといったLEDライトに関する詳しい情報はない。
Navatics MITOは、スマートフォンでコントロールでき、スマートフォン用のグリップも用意されている。 iOSとAndroidの両方に対応する付属のモバイルアプリで最大500メートル離れたところから1080pのビデオをストリーミングすることができる。さらに、このアプリには色補正のためのツールが内蔵されており、写真やビデオをソーシャルメディアで共有することができる。
主な仕様
- 重量:3.45 kg(バッテリー含む)
- 寸法:400 x 300 x 135 mm
- 機動性:4つのスラスターと-45度から45度(カメラアングルと動き)のチルト機構
- 映像:最大4K/30fpsのビデオと12メガピクセルの静止画
- ビデオ伝送: 1080 HD/30fps、500mの範囲でライブビデオ伝送
- ストレージ:64GBのマイクロSDカード
- 深さ:最大40 m
- ケーブル長:50 m
- 動作時間:4時間(延長するためのソーラーパネルも用意)
- 速度:毎秒2メートル(3.8ノット)
- 動作温度:-5〜40℃
- 交換可能電池:80Wh
- 照明:2 1000ルーメンLEDライト
- app:iOSとAndroid対応
- ソーシャルシェアリング:Instagram、Facebook、WeChatに対応
価格と発売時期
Navatics MITOは、1,499ドルで予約可能。このパッケージには、MITOドローン本体、バッテリー1個、スマートフォンに接続するリモートコントローラー、および50メートルのケーブルが同梱されている。出荷は2019年3月の予定。