Apple iPad Proの新モデルは、最大16GB RAMのM2チップ、ステージマネージャーが改良された新しいiPadOS 16、ProResレコーディングに対応した2つのカメラ、明るいLiquid Retinaディスプレイを搭載している。また、DaVinci Resolve for iPadも近日中に発売される予定だ。新しいiPad Proモデルは、10月26日から799ドルで発売される予定。
アップルは新しいiPadとiPad Proのモデルを発表した。Proモデルはもちろんよりパワフルなので、今回はそちらをメインに紹介する。
M2プロセッサを搭載したApple iPad Pro
最新のiPad Proモデルは、8コアのCPU、10コアのGPU、16コアのニューラルエンジンを搭載したAppleの新しいM2プロセッサを搭載している。サイズは2種類。
- 11インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載した小型モデルは、ピーク輝度600nits、P3色域、ProMotionによる最大120Hzのリフレッシュレートなどを特長としている。
- 12.9″ Liquid Retina XDRディスプレイを搭載した大型モデルは、フルスクリーン輝度1000nits、ピーク輝度1600nits、リフレッシュレート最大120HzのProMotion、2500以上の調光ゾーンを持つミニLED、P3色域、コントラスト100万:1などを特徴としている。
ベースモデルは、128GBのストレージを搭載し、8GBのRAMを装備する。その他のオプションは、256GB(8GB RAM)、512GB(8GB RAM)、1TB(16GB RAM)、2TB(16GB RAM)が選択できる。物理的なポートに関しては、iPad Proは最大40Gb/sのThunderbolt 3を備えたUSB 4 Type-Cポート1つと、外部スクリーンを接続するためのDisplayPortを搭載している。
iPad Proは、Wi-Fiモジュールのみ(Wi-Fi 6E対応)と、Wi-FiモジュールとCellularモジュール(5G)の両方を搭載したモデルのいずれかを購入することができる。カラーはスペースグレイとシルバーの2色が用意される。
iPadOS 16とDaVinci Resolve for iPad
iPadOS 16では、マルチタスクが可能なStage Managerの使い勝手がさらに向上し、iPad Proに接続された大きなスクリーンをよりよく活用できるようになった。M2チップはビデオ編集でもかなり強力で、すでに以前のiPad Proデバイスを使って、例えばLumaFusionで編集することもできた。(こちらは数年前に作成したLumaFusionワークフローガイドの動画)
Blackmagic Designは、新しいiPad Proに対応するDaVinci Resolve for iPadを提供する。これについての詳細はまだ多くはないが、CUTとCOLORの2つのページ を示す1つのスクリーンショットと、下の公式ローンチビデオが公開されている。iPad版Resolveが実際にmacOS版と同等のフル装備になるのか、それとも何らかの制限があるのか、またiPad版とMacOS版のアプリケーションに互換性があるのか、注目されるところだ。
カメラ – ProResレコーディング
iPad Proは前面カメラ1台、背面カメラ2台を搭載している。前面の12MPカメラには、Center Stageによる122度の視野を持つ超広角レンズが搭載されている。また、TrueDepthカメラと連携し、Face IDを実現する。
背面には、12MP F1.8ワイドカメラ、10MPウルトラワイドカメラ(F2.4開口、125度FOV)、低照度下でのAFにも役立つLiDARスキャナーが搭載されている。ワイドカメラは、最大60fpsの4Kビデオ撮影が可能だ。H.264とHEVC(H.265)に加えて、ワイドカメラは最大4K 30fpsのProResビデオも撮影可能。ただし、128GB版は、最大1080p 30fpsのProRes記録のみ可能となっている。
価格と発売時期
新しいApple iPad Proは、2022年10月26日から発売される予定。11″ディスプレイの小型版は124,800円から、12.9″の大型版はストレージ容量128GBのベース版で172,800円からとなる予定だ。256GB、512GB、1TB、2TBと、より大容量のストレージを搭載したモデルも用意されている。アップルのサイトはこちら。