キヤノンは、RF 50mm f1.8とRF 70-200mm f4の2本のRFマウントフルフレームレンズを発売する。
RF 50mm f/1.8 STM
フルフレーム50mmの視野は多くの撮影に適し、常時携帯すべきレンズだ。多くのカメラマンにとって、この焦点距離は人間の視覚に近いと言われている。 RF 50mm f / 1.8 STMは、ほぼ「パンケーキ」タイプのレンズで、携帯してもかさばらないため、ストリートスナップやちょっとした撮影に便利だ。
以下は主な仕様。
- フルフレームキヤノンRFマウント
- f1.8からf22までの絞り範囲
- マクロ機能(焦点と倍率に関する情報はない)
- 7枚の絞り羽根
STM(ステッピングモーター)は、高速で静かなオートフォーカスを実現する。 AFは、フォーカス/コントロールリングでマニュアルオーバーライドが可能だ。
F1.8の開放絞りは、浅い被写界深度と優れた低照度特性を可能とする。また、丸みを帯びた絞り羽根により、丸く美しいボケ味を実現する。
前述のコントロールリングは、絞り、ISO、露出補正機能をアサインすることができ、さまざまな露出設定を調整できる。
RF50mm f / 1.8STMは比較的安価で、また小型軽量なため、気軽に購入して、常にバッグに入れておいても良いだろう。
RF 70-200mm f/4L IS USM
主な仕様。
- フルフレームキヤノンRFマウント
- f4からf32までの絞り範囲
- 光学式手ぶれ補正機能搭載
より高価なf2.8も存在するが、RF 70-200mm f / 4L IS USMは、使いやすいズーム範囲で、より軽量なため柔軟に撮影できる。
f4固定絞りは、ズームインしても露出の変化を補正する必要がないため、特に動画撮影では有用だ。さらに、ズームは70mmのかなり長い焦点距離から始まるため、f4であるにもかかわらず、浅い被写界深度を実現できる。
手振れ補正機能
光学式手ぶれ補正機能は、5ストップの手ぶれを補正できる。EOS R5/R6では、レンズとカメラのボディ内手振れ補正で、最大7.5ストップの補正が可能。
デュアルナノUSMシステムは、リングタイプのUSM(超音波モーター)とSTM(ステッピングモーター)の二つのメカニズムを使用して、写真とビデオ両方に適した、ほぼ無音で高速、正確なフォーカシングを実現する。これは、手動フォーカス時にワンショットAFを使用する場合も有用だ。
耐候性
RF 70-200mm f / 4L IS USMは「L」シリーズのレンズで、防塵、防湿など耐候性に優れている。
ただし、小型化を図っているため、従来の70-200 f4 EF-L(またはf2.8)と異なり、ズームインすると全長が長くなる。従って、マットボックスの使用は難しい。
しかし、このRFレンズはフォトグラファーだけでなく、ビデオグラファーにとっても主力レンズになることは間違いないだろう。
なお、RF 70-200mm f / 4L IS USMには、保護ポーチとレンズフードが付属している。
まとめ
どちらのレンズもそれぞれの価格帯でキヤノン製品の期待を裏切らない光学性能を持つ。ただし、どちらも主に写真用に設計されており、動画撮影は付随的な存在だ。しかし、動画撮影にも十分に使用できるだろう。
どちらのレンズも11月6日(金)10時より予約開始、12月下旬発売予定。価格はRF50mm F1.8 STMが26,000円(税別)、RF 70-200mm f / 4L IS USMが195,000円(同)となっている。