パナソニックはIBC 2016でVariCamの新製品、Varicam Pureを発表したのは記憶に新しい。(インタビュー記事はこちら)今回、この新しいカメラで収録した映像サンプルを入手したので紹介しよう。
VariCam Pureは、パナソニックとCodexとのパートナーシップの成果だ。カメラ部は Varicam 35のプラットフォームと同じで、Codexのレコーダー部を追加することで、SSDドライブ(Codex Capture Drives)に4K Rawを120fpsで記録できる。
Varicam Pureで収録された新しい映像
https://vimeo.com/205071225/147554d8ea
Varicam Pureシステムは、パナソニックがARRIとRED Cinemaに長らく専有されていた映画撮影用カメラのマーケットに参入すべく開発された最新のカメラシステムだ。ソニーもF65で映画撮影マーケットに挑戦しているが、アン・リー(Ang Lee)監督の『ビリー・リンの永遠の一日』(Billy Lynn’s Long Halftime Walk)とジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)監督の2013年の作品、オブリビオン (Oblivion)を除いて、苦戦しているのが現状だ。 今回VariCam Pureで撮影された映像は素晴らしく、出荷が開始され実際の映画制作で使用されるのが待ち遠しい。
パナソニックはまた、既存のVariCamカメラにProRes 2Kをはじめ、ProResコーデックの追加アップデートを発表している。ファームウエアはこちらからダウンロードすることができる。
主な仕様
- 4K RAW
- 4K RAWで最大120 fps
- 14+ストップのダイナミックレンジ
- デュアルネイティブISO:800/5000 ISO
- VRAW、Avid DNxHR、Apple ProRes
- カメラ本体とレコーダーは一体型構造(ケーブルなし)
- 重量:約5Kg