昨日からYouTubeがHDRをサポートしたのをご存じだろうか?Webビデオへの新しい一歩と言えるが、この機能を堪能できるデバイスはまだ少ないと言わざるを得ない。HDRをサポートするディスプレイやテレビが一般的になるのは、まだ時間を要するかもしれない。
YouTubeはいつも最新のテクノロジーを導入するのが早い。4Kの導入も早かったし、ライブストリーミングや360°映像など多くの最新機能が導入されている。今回はHDRだ。
HDRはご存知の通り“High Dynamic Range”のこと。簡単に言えば、HDRビデオは従来に比べて高いコントラストと、高輝度から低照度の部分までディテールを美しく再現できる技術である。また、広いガマットを有し、鮮やかな色合いを再現できる。
YouTubeのHDR映像を見るためには
YouTubeで配信されるHDR映像を、その機能を生かして観るには、HDRに対応したテレビや、GoogleのChromecast、あるいはソニーのプレイステーション4ProといったHDRに対応した機器が必要だ。サムソンのSUHDテレビや2016年版UHDテレビでも、まもなく対応予定。HDRに対応していないディスプレイの場合は、通常のダイナミックレンジで観ることになる。今後HDR対応機器が増えてくるので、YouTubeはパートナーとHDR対応したコンテンツを増やしていく予定。
今でもHDRコンテンツを視聴可能で、以下のチャンネルで観ることができる。
YouTubeはこれらのクリエーターと連携して、HDRのコンテンツの導入を加速していくとのこと。
既に誰でもHDRコンテンツをアップロードできる環境にある。こちらから、その詳細が確認できるので参考にして欲しい。なお、YouTubeチームはDaVinci Resolveチームと共同でHDRをSDRと同じくらい簡単にアップロードできる方法を開発中。YouTubeの持つロサンゼルスやニューヨークの場所にHDRコンテンツ製作用の機材を整備している。
Abandon VisualsのEd KhomaはHDRサポートに関する我々のリクエストに、以下のように答えている。
HDRサポートはこの業界において実に革新的なことで、我々は次世代へのコンテンツストリーミングの進化と信じている。今まで実現できなかった色合いや解像感で、クリエーターはより素晴らしいコンテンツが製作できるようになり、視聴者はそれを楽しむことができる。YouTubeがHDRをサポートするのは実に喜ばしいことだし、今後のHDRの普及から見ても意義のあることだ。
YouTubeにアップされた最新の短編ビデオをこちらから見ることができる。