富士フイルムがAPS-Cサイズセンサーを持つX-E3を発表した。X-Eシリーズの伝統を継承しつつ、4K動画撮影など多くの新機能が盛り込まれている。
X-E3はX-E2の後継機にあたり、見た目はキープコンセプトで、レトリックなシルバーとブラックのボディカラーを選べるミラーレスカメラだ。
X-T3で特に注目すべきポイントは、センサーの解像度が飛躍的に向上したこと。X-E2では16メガピクセルだったが、X-E3では有効画素数24メガピクセルと大幅に向上している。X-Trans CMOS IIIセンサーは、新たに搭載されたX-Processor Pro画像処理エンジンとともに、画質、オートフォーカス速度、被写体トラッキング、およびカメラ全体の応答の改善に貢献している。
X-E3のビデオ機能
ビデオに関して最も注目すべき飛躍は、4K動画が撮れるようになったことだろう。X-E2ではHDまでしか撮れなかった。残念ながら連続記録時間はわずか約10分だが、使用可能なフレームレートは、最大100Mbpsで23.98pから29.97pまで選択することができる。 1080pの記録ではフレームレートが59.94pまで選べるが、データレートの上限は36Mbpsで、記録は約15分となる。 なお、720pでは18Mbpsで、この場合は30分の記録が可能だ。
同社の他のカメラと同様、X-E3はフィルムシミュレーションモードでフィルムライクなタッチにすることができるが、X-T2のF-Logモードは搭載されていない。
ビデオカメラマンにとって興味深いのは、クリーンビデオ出力用のマイクロHDMIポートが搭載されていること。
さらに、カメラにはマイク入力ジャックが装備されているが、標準の3.5mmではなく2.5mmのジャックとなっている。
その他の改良点としては、タッチパネルの実装、操作性の向上、Bluetooth接続、X-Pro2のようなフォーカスレバーの搭載などが上げられる。これは、フォトモードでファインダーから目を離す必要なしにフォーカスエリアを変更できる非常に便利な機能だ。
ビデオ機能は特別際立っているわけではないが、コンパクトなミラーレスカメラなので旅行で持ち歩くには適しているだろう。特に富士フイルムのカメラを既に持っているユーザーにとっては、X- E3は問題なく移行できるカメラだ。価格はオープンだが、市場価格は18-55mm f / 2.8-4キットレンズ付きが15万円程度、ボディのみが11万円強となっている。9月28日発売予定。
詳細は、同社のWebページを参照願いたい。