最初のGNARBOX は1年前、Kickstarterキャンペーンで成功したが、今回GNARBOX 2.0 SSDが再びKickstarterに登録された。ユーザーのフィードバックを基に、多くの点を改良した最新のSSDだ。
GNARBOXは効率的なバックアップソリューションを提供し話題になったが、オリジナルバージョンの記事はこちらを参照いただきたい。このバージョン2.0ではスマートフォンやタブレットのアプリでコントロールが可能で、パソコンに接続する必要はない。
GNARBOX 2.0の概要
初代のGNARBOXはKickstarterで非常に成功した。しかし、更に改善を求める声もあった。以下は、メーカーのコメント。
GNARBOX 1.0は設計と製造プロセスにかなりの遅れがありました。その主な理由は、CPUの変更によるものです。過去9ヶ月間、私たちはCPUとアーキテクチャを検証し、最終的にすべての要件を満たすものを選択しました。当社は過去3年間インテルと協業し、今回は遅れはないと考えています。
新しくなったGNARBOX 2.0の機能と改良点を見てみよう。
https://www.kickstarter.com/projects/gnarbox/gnarbox-20-ssd-rugged-backup-device-for-your-camer
GNARBOX 2.0は、ポータビリティに優れ、汎用性の高いバックアップデバイスだ。各種の容量(128GB、256GB、512GB、1TB)が用意されており、貴重な映像を簡単にバックアップできる。また、パソコン不要で簡単にバックアップできるのも大きなメリットだ。本体のみで検証し、初期モデルにはなかったOLEDディスプレイを備えている。現在の状態を視覚的に確認することができるので、安心してバックアップできる。
スマートフォンやタブレットとはWi-Fiで接続できる。また、2系統のUSB-Cコネクタ、SDカードリーダー、マイクロHDMIポートも装備している。リチウムイオンバッテリーは交換可能で、定格は3200mAh / 7.4v。これにより約5時間のバックアップ、あるいは3時間の編集も可能だ。
本体はIP76に準拠しており、15cm〜1mの水深で30分間浸水に耐えることができる。また堅牢に作られており、過酷な現場で作業する場合も安心できる。
内蔵のSDカードリーダーはファイルを75 MB /秒で転送でき、USB-C経由では450 MB /秒でデータ転送できる。
ユニットには2.40 GHz Intel Quad Core CPUと4-Core Intel HD Graphics GPUが搭載されている。 また802.11 ac / b / g / n Wi-Fiで無線接続できる。
各種アプリを用意
GNARBOX 2.0は様々な使い方やワークフローに対応する。ただし、最も基本的なタスクでは、アプリケーションは必要ない。ボタンを押しディスプレイで確認するだけで、バックアップできる。
他のワークフローに対しては、次のようなアプリが用意されている。
Safekeep:safekeepを使用すると、カード、GNARBOX、ハードドライブ、RAIDをインターフェイスしファイルを移動できる。ファイルやフォルダを整理したり、名前を変更したりできる他、インターネットにアクセスし、自動的にDropboxに同期することができる。このワークフローでは、パソコンは必要ないが、作業場に変えればすぐに編集できる環境が整っていることになる。
Selects:これは写真撮影に対応した選択肢で、RAW画像を迅速にプレビューすることができる。このアプリは、基本的なカラーコレクションのためのツールも用意されている。写真に星5つでランク分けすることもできる。
Sequences: これはビデオ用の機能だ。 GNARBOX 2.0にバックアップした後、ProResなどの編集用フォーマットにレンダリングすることができる。クリップのトリミング、ビンへのショット編成、ラフカットの併用も可能だ。完了したら、出先で作成したシーケンスをXMLでAdobe PremiereやFinal Cut Proに書き出すことができる。これもパソコンは必要なく、帰宅してすぐに本編集作業を始めることができる。
Showcase: このアプリは現場で使用するものではなく、大型ディスプレイに映し出す場合便利だ。このアプリは、microHDMIポート経由で、モニターやテレビで写真やビデオを見ることができる。GNARBOX 2.0と無線LAN経由で接続されたスマートフォンやタブレットを使用すると、サムネイルを選択して簡単にナビゲートでる。すべてのファイルがリアルタイムで再生される。
下はGNARBOX 2.0のプロモーションビデオ。(約27分)
なお、リチウムイオンバッテリーはユーザーが交換可能で、これもGNARBOX 2.0の大きな特長だ。
価格と発売時期
GNARBOX 2.0はキックスターターに登録されており、これは将来の製品への投資で、うまく行けばその代償として割引価格で入手できる。即ち、うまく行かなければ、製品を手にすることはもちろん、投資額も帰ってこない。 ただ、初代のGNARBOXも成功を収めていることから、GNARBOX 2.0も期待は高い。
GNARBOX 2.0は、299ドル(128GB)、379ドル(256GB)、449ドル(512GB)、699ドル(1TB)で販売される予定。予備のリチウムイオンバッテリー、バッテリーチャージャー、充電ケーブルが付属している。
キャンペーンは6月2日までの予定で、既に800%以上の資金を集めている。
Links: Kickstarter.com