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LoupedeckがLoupedeck CTを発表 - ほとんどのアプリに対応したコントローラー

LoupedeckがLoupedeck CTを発表 - ほとんどのアプリに対応したコントローラー

フィンランドに本社を置くLoupedeckは、同社の2つ目のハードウェアコントローラー、Loupedeck CTCreative Tool)をリリースした。Adobe Premiere Proなど多くのアプリに対応し、その操作性をサポートする。従来のLoupedeck+Lightroomのワークフローを重視していたが、新しいLoupedeck CTはより汎用性の高いコントローラーとなっている。カスタマイズの自由度が高く、タッチスクリーン付きの多機能ホイールは実に使いやすい。

Loupedeck CT

Loupedeck CTは汎用コントローラーだ。従来のLoupedeck+よりも小さいので、キーボードの隣に置くことができる。筐体はプラスチックではなくアルミニウムで作られているため、重量感もある。しかし、Loupedeck+に対する最も大きな利点はその柔軟性にある。ほとんどのボタンはラベル付けされておらず、12個は実際のボタンではなく、好きな機能にアサインできるLCDスクリーンだ。

Loupedeck CTの概要

これらのLCDボタンの横には、カスタム可能な6つのダイヤルがあり、現在アサインされている機能がその隣に表示される。更にLoupedeck CTの中心にはタッチスクリーンと大きな多機能ホイールがある。これにより画面から目を離さずに様々な調整ができる。

Loupedeck CT

Loupedeck CTは、Adobe Photoshop、Lightroom、Illustrator、Premiere Pro、Apple Final Cut Pro X、Ableton Liveなど現在のプロクリエイティブアプリのほとんどをサポートしている。今年後半には、Autodesk Fusion 360のサポートも追加される。しかし、DaVinci Resolveのサポートがされていないのは残念だ。これはブラックマジックデザインが、独自のハードウェアコントローラーのみをサポートする方針のためだ。

下はLoupedeck CTのプロモーションビデオ。

従来のLoupedeck+もPremiereで使用することはできる(記事はこちら)が、ボタンとダイヤルをすべて再マップする必要があるため、使いやすいとは言えない。 一方、Loupedeck CTは汎用性が高く、2個のマップ可能なLCDボタン、カスタムLCDラベルが付いたカスタマイズ可能なダイヤル、そしても中央にタッチスクリーンを備えた巨大なダイヤルで操作しやすい。専用ソフトウェアでLoupedeck CTのほぼすべてをマッピングすることができるが、プリセットも用意されているため、すぐに使うことができる。

下はPremiere Proで使用しているデモ。

このデバイスは次世代のコントローラーと言えるだろう。 Streamdeck(記事はこちら)も似た機能を持つが、Streamdeckはボタンしか提供していない。ダイヤルとボタン、特にARRI Mastergripsスタイルのセンターダイヤルを備えたLoupedeck CTは、実に使いやすい。

DaVinci Resolveは対応外

ブラックマジックデザインのDaVinci Resolveは、独自の巨大なAdvanced Control Surfaceなどのコントローラーをサポートしている。MiniやMicro Panelも導入しているため、同社は独自のコントローラーを優先している。 Tangent Wave 2など現在サポートされているデバイスは、MiniやMicro Panelの導入前にResolveに実装されたため、引き続きサポートされるが、ボタンとダイヤルがソフトウェアにハードマッピングされるため、カスタマイズできない。

Blackmagic Resolve Mini Panel

Blackmagic Design’s own Mini Panel.

今のところそれを回避する方法はない。ブラックマジックはソフトウェアを無料で提供し、関連するハードウエアで稼ぐという考えなので、サードパーティのハードウエアをサポートしないという方針は理解できるが、下のような問題がある。

  • ブラックマジックの専用コントローラーはResolveでのみ機能し、他のプロクリエイティブアプリには対応していない。
  • ユーザーは、Loupedeck CTなど他社の利点を活用することができない。

Loupedeck CTにはブラックマジックのコントローラーのように3種類のカラーホイールがあるわけではないが、Loupedeck CTは複数台使ってこれを解決する可能性がある。これはユーザーが必要に応じて追加できるので、良い解決策だろう。 DaVinci Resolveもこのようなサードパーティー製のコントローラーをサポートして欲しいものだ。

Loupedeck CT

Loupedeckはサードパーティ開発者向けのオープンSDKも提供しているため、知識があればこのデバイスを自由にモディファイすることができる。

Loupedeckは現在、サードパーティ開発者によるオープンな統合リクエストを受け入れており、ハードウエアに対するソフトウエアの互換性を拡張することを進めている。

価格と発売時期

Loupedeck CTは549ドル。出荷は11月11日から始まる。

Loupedeck CT

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