サムスン(Samsung)がT5 SSDを発表した。これは最大540MB/sのスループットが可能な、高速のV-NANDストレージだ。価格は最小のものは130ドル、最大のものは約800ドルで販売される。
2016年に発売されたSamsung T3は、高速な転送速度、堅牢で小型の筐体で、映像制作者にとって人気の外部SSDだった。今回、サムスンはT3に代わりT5を発表した。これは、USB 3.1 Gen 2プロトコルを採用し、転送速度を5Gbpsから10Gbpsに倍増させている。
T5の64レイヤーV-NANDアーキテクチャは、最大540MB/sの転送速度を実現し、汎用のものとしては最速の外付けSSDのひとつだ。理論上は4K RAWの編集にも十分対応できる。なお、このSSDはRAIDではなく単一のドライブで、ハンドリングも容易だ。
しかし10Gbpsの転送速度を得るには、全ての条件を満たしていなければならない。即ち、先日の記事にもあるように、パソコンにUSB 3.1 Gen 2が搭載されており、外付けドライブ、ポート、転送プロトコルが対応している必要がある。そうでなければ、思ったような速度は出ないだろう。
T5は、アルミニウムの単一ボディを備えており、重さはわずか51gで、サイズはT3と変わらず名刺サイズ以下だ。
ソフトウェアの面では、パスワードを256ビット暗号化し、セキュリティも考慮されている。 また、USB-C↔USB- CケーブルとUSB-C↔USB-Aケーブルが同梱されている。
T5は250GBと500GBのものがアルリングブルー、1TBと2TBのものはディープブラックの筐体となっている。価格は最小のものは130ドル、最大のものは約800ドルで販売される。ハードディスクに比べて高価だが、SSDの世界では競争力がる製品だ。
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