ニコンは、新しい同社のフラッグシップのフルフレームDSLRカメラ、D6を発売した。この新しいカメラは、前モデルのD5と同じ20.8 メガピクセル FX CMOSセンサーを備えているが、新しいEXPEED 6イメージプロセッサを搭載し、AF速度を向上させている。残念ながらビデオグラファーにとっては、画期的な変更はない。D6は、4K 映像を撮影できるが、30fpsでのみ可能だ。
D6の概要
D6は、4年近く前に発表されたD5の後継モデル。主にスポーツや野生動物のフォトグラファーを対象としており、1か月前に発売されたキヤノンEOS-1DX Mark IIIの対抗馬だ。両社とも東京オリンピックを見据えた新製品発売となっている。
D6の主な機能は以下の通り。
- D5と同じ20.8メガピクセルフルフレームCMOSセンサー。
- ISO範囲は100〜102,400で、最大320万ISOまで拡張可能。
- 新しいEXPEED 6イメージプロセッサを搭載。これにより、AFおよびAE機能を伴った最大14fps(メカニカルシャッター)で撮影できる。
- 同社によれば、AFシステムは「ニコンの歴史の中で最も強力なAFシステム」。D6は、D5の1.6倍の密度のAFカバレッジを実現する105ポイントAFシステムを搭載している。
- 2カードスロットを持ち、CFExpressおよびXQDカードを使用可能。
- Bluetooth / Wi-Fi機能、GPSを内蔵。
ビデオ機能は最低限
ビデオは、最大で4K UHD 30fps、およびFHD 60fpsでしか記録できない。フォーマットは、H.264 / MPEG-4でMOVまたはMP4ファイルとして保存される。また、位相差AFはライブビューモードでは機能しないため、ビデオ撮影時は機能しない。 3.5mmミニジャックオーディオ入力、ヘッドフォンジャック、HDMI Type-Cポートなどの最低限の機能は搭載されている。
価格と発売時期
2020年3月に発売予定。価格はオープンだが、市場予想価格は税込で80万円弱とされている。
ニコンのWebサイトはこちら。