ニコンは、ニコンZカメラ用の新しい望遠プライムレンズ「Nikon NIKKOR Z 400mm F/2.8 TC VR S」を発売した。このハイエンドプライムレンズは、内蔵1.4xテレコンバーター、堅牢なシルキースウィフトVCMオートフォーカスシステム、内蔵フィルタースロットなどを特徴としている。価格は14.000ドル。
先日、ニコンZ 9が発売されたが、今回はミラーレスカメラ用レンズのZラインを拡大した。
この数ヶ月、ニコンはすでにNIKKOR Z MC 105mm F/2.8 VR SとNIKKOR Z MC 50mm F/2.8マクロレンズ、そしてNIKKOR Z 100-400mm F/4.5-5.6 VR Sを発表している。
ニコンがNIKKOR Z 400mm F/2.8 TC VR Sを開発していることはすでに耳に入っていたが、このレンズについてはほとんど情報がなかった。野生動物やスポーツカメラマンが待ち望んでいたレンズだ。
Nikon NIKKOR Z 400mm F/2.8 TC VR Sの特徴
Nikon NIKKOR Z 400mm F/2.8 TC VR S 直径15.6cm、長さ38cm、重さ2.95kgの巨大な望遠レンズだ。このレンズはは、小型軽量とは程遠いレンズだが、このようなこだわりのレンズに求めるものは、これだけではない。
この400mm F/2.8 TC VR Sは、ニコンの高品質なレンズであるS-Lineのひとつだ。開放値F2.8は、野生動物やスポーツカメラマンに最先端の画質を提供する。
1.4倍のテレコンバーターを内蔵し、560mmまで拡大する。
オートフォーカス性能については、内部にシルキースイフトVCMオートフォーカスシステムを搭載している。
このレンズには取り外し可能な三脚座が付属しており、手ぶれ補正機能も搭載している。
レンズ構成
NIKKOR 400mm F/2.8 TC VR Sのレンズ構成は、19群25枚で構成されている。ただし、内蔵テレコンバーターが4群7枚、EDが2枚、蛍石が2枚、スーパーEDが1枚、DRが1枚となっている。
コーティングについては、前玉にフッ素コーティングを施し、指紋の汚れを軽減し、埃/油/水滴をはじくことができる。また、一部の素子にはARNEOコーティング、一部のレンズにはメソアモルファスコーティングを施し、ゴーストやレンズフレアの発生を抑えている。
絞り羽根は9枚の円形絞り羽根で構成されている。最短撮影距離は2.5m。また、可動部にはシーリングを施し、ホコリや水分の侵入を防いでいる。
価格と発売時期
Nikon NIKKOR Z 400mm F/2.8 TC VR Sは、現在予約受付中で、来月より13,996円で出荷開始予定。予備のニコンHK-42レンズフード(1個はレンズに付属)は、1,070ドル。
このレンズは高価だが、キヤノンRF 400mm F/2.8L IS USMとソニーFE 400mm F/2.8 GM OSSも同様で、どちらも11,999ドルで販売されている。
詳細については、ニコンのウェブサイト(英語)をご覧いただきたい。