ニコンは、ミラーレスカメラ「ニコンZ 50」「Z 5」「Z 6」「Z 7」のファームウェアアップデートを発表した。今回のファームウェアアップデートでは、AF性能の向上、新発売のレンズマウントアダプター「Nikon NIKKOR Z 24-120mm F/4 S and FTZ II」への対応、いくつかの不具合の修正が行われている。
驚異的な動画撮影機能を備えた「Nikon Z 9」が発表されたが、ニコンはミラーレスカメラのフラッグシップモデルの技術を 既存モデルに搭載することを決定した。
Z50とZ5のファームウェアアップデート
まず、Z50 (Firmware 2.20)とZ5 (Firmware 1.20)のファームウェアアップデートは非常に似たものだ。どちらのファームウェアアップデートも、先月発売されたFTZ IIマウントアダプターとNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sレンズへの対応が追加されている。
また、オートフォーカス性能の向上については、「顔/瞳検出性能およびオプションのフラッシュユニットを使用して撮影した写真での被写体の視認性」が向上したとされている。
Z6およびZ7のファームウェアアップデート
Z6およびZ7のファームウェアアップデート(ファームウェア3.40)には、上記の改善点がすべて含まれており、更にいくつかの改善点が追加されている。以下はそのリスト。
- Ninja V/V+やBlackmagic Video AssistのようなHDMIモニター/レコーダーに外部から記録する場合、低照度の撮影条件で、N-LogまたはRAW映像記録を使用する場合、ディスプレイにフリッカーが現れにくくなる。
- オートエリアAFの瞳検出性能を向上。
- 顔/瞳検出および被写体追尾AF時に表示されるフォーカスポイントのリフレッシュレートを向上。
- PHOTO SHOOTING MENUのSet Picture ControlでAutoを選択すると、カメラが反応しなくなることがあるのを修正。
- 動画撮影メニューの「ISO感度設定>最高感度」で選択した値を超えてしまうことがあるのを修正。
このように、これらの改善は主に動画撮影を対象としている。
リリース時期
これらのファームウェアはすべて、現在無償で提供されている。
- Z50用ファームウェアアップデート2.20
- Z 5用ファームウェアアップデート1.20
- Z 6およびZ 7用ファームウェアアップデート3.40