ニコンはZ 6とZ 7ミラーレスカメラのファームウェア2.0をリリースした。オートフォーカスを改善し、いくつかのバグを修正している。また同時に、手振れ補正の問題により、Z 6と Z 7の一部についてリコールを発行した。
Z 6とZ 7フルフレームミラーレスカメラは、昨年夏に発売され、多くの映像クリエーターの注目を集めた。また最近では、HDMI経由でRAWビデオを出力できるようになり、同社が動画にも力を入れていることが伺われる。Z 6とZ 7のファームウェア2.0では、オートフォーカスの改善が図られているが、一部のカメラは手振れ補正が十分でない問題でリコールもアナウンスされた。
ファームウエアアップデート
ファームウェアアップデートは無料で、静止画撮影用のEye-Detectionオートフォーカス(AF)を追加している。 AF-SとAF-Cのフォーカスモードで機能する。写真とビデオの両方で動作し、低照度時のオートフォーカス性能が向上した。
このアップデートでは、(写真撮影用の)高速連写モードに自動露出(AE)トラッキング機能も追加されている。これで、フォーカス(AFトラッキング)と同じように露出もトラッキングできるようになる。これにより、高速連写時に被写体の明るさが変わっても、最適な露出で撮影することができる。
ファームウェア2.0では、以下のビデオ撮影時の問題も修正されている。(ニコンのWebサイトより)
- 動画の画像サイズを3840×2160(4K UHD)に設定してHDMI出力時に特定の操作を行うと、カメラが応答しなくなる場合がある。
- 動画撮影で、撮影モードがM、[Mモード時の感度自動制御]をON、[アクティブD-ライティング]を設定した場合、録画を開始すると制御上限感度で設定したISO感度を超えてしまう場合がある。
- 動画撮影で、動画記録中又は撮影待機中に、画面表示が一瞬異常となる場合がある。
- マイメニューに登録した項目が正常に表示されない場合がある。
手ブレ補正機能のリコール
ニコンは5月16日、Z 6とZ 7のユーザーにこれらのカメラの手振れ補正機能に問題がある可能性があるサイトで公開した。一部のZ 6とZ 7で手ブレ補正効果が十分でない場合があるとしている。
対象のZ 6とZ 7に対して無料修理サービスを行うが、同社に返送する必要がある。保証期間を過ぎたカメラでも、同様に扱われる。
この不具合は全品ではなく一部のロットのみなので、自分のカメラが対象かどうかを判断する必要がある。このため同社のウェブサイトにシリアル番号を入力してチェックする。 詳しくは、ニコンのウエブサイトを参照いただきたい。
カメラのシリアル番号は7桁の番号で、背面のカメラのモニターを開くと確認できる。(上の画像の赤い枠)
フジヤエービックのショップサイト
Nikon Z 6
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