ニコンは歴史あるブランドで、キヤノンと並び世界で最高のカメラとレンズを製造してきた。しかし近年、パナソニック、キヤノン、ソニーがカメラの技術を飛躍的に向上させる中で、ニコンが一歩遅れている印象があった。しかし、ニコンはZ 9を発表し、驚くべき機能を搭載することが分かった。
1917年に設立されたニコンは、3つの光学メーカーが合併して、総合的な総合光学メーカーとして誕生した。その後、数十年にわたり、驚異的なカメラ技術を生み出してきた。ニコンは、デジタル一眼レフカメラで初めてHD動画撮影を導入した会社でもある。2018年に入り、ニコンはZシリーズでミラーレスカメラ市場に正式に参入した。そして今回Z 9が姿を現そうとしている。
新しいニコン
新しいZ 9はすでにテストデビューしており、2021年のオリンピックでテスト運用されたという話もある。45メガピクセルの積層型センサー、8256×5504ピクセルの解像度を持つこの新しいニコンのフラッグシップ機は、D6とD850のすべての要素を備えているが、ミラーレスカメラだ。D6のボディに、キヤノンEOS R5の画像処理とソニーα9 IIのオートフォーカスを搭載したようなものと説明されている。また、最大120fps、160fps、さらにはProRes RAWの内部記録が可能になるとの情報も流れている。
また、ニコンはGNSS(Global Navigation Satellite System)を搭載したカメラを発売するとも言われている。これは、WiFiとBluetoothに加えてのこと。これは、どのカメラメーカーにとっても初めてのことかもしれない。
さらなる機能
外観からもNikon Z 9には、驚くべき機能が搭載されると言われている。縦位置グリップハンドルは、人間工学に基づいて設計されており、フォトグラファーにとって嬉しい機能だ。新しいメモリーカードスロットは、ロックドアで保護された2枚のCFexpressカードを収納することができる。また、改良された多関節スクリーンは様々な方向に反転し、レンズ交換時にはマルチリーフブレードシャッターが自動的にセンサーをカバーする。控えめに言っても、このカメラは業務棟のカメラになるだろう。以下は噂されている機能のリスト。
- 45メガピクセル積層型センサー
- 8256×5504pxの解像度
- 8K/30p、4K/120/60/30p(8K動画撮影に対応)
- 内蔵ProRes RAW
- GPS用GNSS内蔵
- センサー保護のためのブレードシャッター
- 車、動物、人物のオートフォーカス
- 3Dトラッキングの向上
- 改良された多関節スクリーン
- ロックドア付きCFexpressメモリーカード2枚
- 第3のジョイスティック/セレクター
- シャッター音の調整
- 新画像処理エンジン
- 新しいバッテリー ニコンEN-EL18x
- 予想される価格:6,000~7,000ドル
ニコンが愛される訳
良い製品を作らなければ、100年以上も企業は存続しない。ニコンのFマウントは、オートフォーカス移行期に生き残った2つのマウントのうちの1つだ。Fマウントのレンズは50年以上も製造されている。21世紀になっても、フィルムを手放さないフォトグラファーの間では、数え切れないほどのFマウントカメラが生き残っている。
また、古いAIS Fマウントレンズを調達して、映画用にリハウスしている会社もある。ロサンゼルスを拠点とするZero Optik社は、伝説的な58mm F1.4を芸術作品に仕立て上げた。彼らの新しい58mm T/1.3は、焦点距離がより近く、彼らによると65mmセンサーをカバーしているという。ニコンがミラーレスの世界に移行しても、これらは生き残り、素晴らしい画像を生み出してくれるだろう。
必要性
現物を手にしていないので何とも言えないが、ニコンの血統であれば、新しいZ 9は人々を圧倒するだろう。しかし10年以上前のD3のように。確実な情報が得られるまでは期待しているしかない。
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