ニコンはZシリーズカメラのファームウェアアップデートを発表した。Z 6、Z 7、Z 6II、およびZ7IIは既にAtomos NinjaVでのProResRAW記録に対応しているが、これに加えBlackmagic Video Assist12GレコーダーでBlackmagic RAWビデオ記録用の出力をサポートする。このアップデートは有料で現在入手可能。カメラ1台あたり33,000円(税込)と送料がかかる。
数日前にZ6IIおよびZ7IIカメラがAtomos NinjaVでのProRes RAW記録をサポートする記事をリリースしたが、続けてBlackmagic RAW(以下BRAW)にも対応する。
ニコンZシリーズカメラでのRAW出力
ZシリーズカメラでのRAWビデオ出力アップグレードは、他のカメラメーカーとは異なり有料サービスとなっている。ただし、すべてのZカメラがアップグレードの対象ではない。対象モデルは次のとおり。
- Nikon Z 6
- Nikon Z 7
- Nikon Z 6II
- Nikon Z 7II
Z5とZ50は、RAWビデオ出力の対象ではない。
アップグレードの費用は、カメラ1台あたり33,000円(税込)と送料がかかる。
カメラを送る前に、最新の無料ファームウェアアップデートv3.20でカメラをアップデートし、カメラの設定を空のメモリーカードに保存することをお勧めする。ニコンは、カメラを受け取ってから48時間以内にアップグレードを実行し、無料のクリーニングとチェックサービスも行うと述べている。もちろん、輸送時間も考慮する必要がある。
ファームウェアアップデートv3.20では、Final Cut Pro X(バージョン10.4.9以降)でProRes RAWビデオを編集する場合、RAWのコントロールでISOと色温度を調整する機能が追加されている。なお、このファームウェアのアップデートには、Nikkor Z 50mm F1.2Sレンズのサポートとさまざまなバグ修正も含まれている。
Video Assist 12GでのBRAWサポート
ファームウェアアップデートv3.20により、カメラからのRAW出力をブラックマジックデザインのVideo Assist12Gレコーダーで記録できる。 DaVinci Resolveのユーザーは、ResolveがProRes RAWをネイティブでサポートしていないため、BRAWの方が適している。
現在、Video Assist12GでHDMI経由のBRAWをサポートしているカメラは、ニコンZとシグマfpだけだ。今後他のカメラがサポートすることを期待したい。
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