AuraSSD はOWC(Other World Computing)が開発したMacbook Pro用の内蔵ストレージデバイス。アップルの保証はないが、古いMacBook Proを生き返らせることができる。
好き嫌いにかかわらず、特に我々のような業界においては、アップルはデファクトスタンダードだ。ビデオ制作では、まず間違いなくアップルを選択する。ただ、価格の面からしても、MacProのようなワークステーションではなく、13インチのMacBook Proのようなラップトップを使っている場合が多いだろう。
かつてはユーザーがアップグレードできたMacBook Pro
かつてはアップル製品でも結構ユーザーに解放されていた。古いMacBook Proでは2.5インチのHDDや標準的なRAMスロットが用意されていた。処理速度が遅くなったと感じたら、多少の知識がいるにせよ、SSDやRAMを自分で追加することができたのだ。自分の2009年製MacBook Proは、こうして最近まで使っていたものだ。4Kの世の中になってはもちろん荷が重いが、HDでは結構使えていた記憶がある。
しかし、数年前からアップルはそれをできなくしてしまった。マザーボード上にパーツを統合する手法を導入し、2.5インチのHDDに代えてSSDモジュールをオンボードで搭載したのが主な理由と言われている。買ったら最後、そのスペックで最後まで行くしかないのだ。
救世主現る- OWC Aura SSD
しかし OWC が我々を救ってくれそうだ。様々なパソコンのアップグレードを販売しているが、AuraSSD がMacBook Proにも対応したのだ。
このPCIeベースのSSDモジュールは、mid-2013以降のMacBook Proに対応する。480GBと1TBが用意されている。
AuraSSD は容量の7%をバックグラウンドで動くメンテナンス用に割り当てており、パフォーマンスを最適化している。これにより、システム全体の安定性を向上させている。グレードアップの方法は、単純にハードウエアを交換するだけで良く、ドライバーなどソフトウエア関係のアップデートは必要ない。
https://www.youtube.com/watch?v=engdHBU7fwY
作業に必要なものは全て製品に同梱されているので、ドライバーなどの工具は必要ない。
またAuraSSDにはEnvoy Pro エンクロージャーが同梱されており、これに古いSSDモジュールを組み込むことができる。このモジュールはUSB3.0で接続でき、エンクロージャー内の古いSSDから本体内の新しいSSDへデータを移行することができる。
SSDの価格は順調に低下しており、AuraSSDの1TBは$399.75だ。
ただし、AuraSSDを取り付けるためには本体を開けるので、何か問題があってもアップルの保証は受けられない。また、自分のMacbook Proが対象かどうか確認する必要がある。
Macbook Proに最近限界を感じてきたユーザーは、是非試してみて欲しい。