OWCは、CES2020でプロ用途のThunderbolt 3ストレージ、ThunderBay8およびThunderBay FLEX8の2機種を発表した。これらは8台のドライブエンクロージャーを持ち、最大128TBのストレージで、最大2750MB / sの転送速度を達成している。Thunderbolt3で6台をデイジーチェーン接続し、ストレージ容量を拡張できる。
OWC ThunderBay 8の機能
ThunderBay 8が、従来のThunderBayシリーズに追加された。 2.5インチおよび3.5インチHDD、またはSSDを搭載できる8つのホットスワップ可能なドライブベイを備えている。14TBドライブを8個搭載して、最大合計容量112TBの容量になる。更に、最大6台をデイジーチェーン接続できるので、合計で672TBの容量となる。
柔軟なドライブ構成が可能で、個別のドライブを使用することもでき、また同じドライブを搭載して付属のSoftRAIDソフトウェアにより各種RAIDを作成することもできる。 OWCによると、RAID 0構成でSSDドライブを使用する場合、最大2586MB / sの速度が実現する。
ThunderBay 8の背面には、2系統のThunderbolt 3ポートがある。ケーブルスタビライザーは、ケーブルの切断を防ぐ。また、DisplayPort 1.2があり、最大4Kのモニターを接続できる。 なお、ThunderBay 8には1年間のレベル1データリカバリを備えた5年間のOWC限定保証が付属している。
ThunderBay FLEX 8の機能
ThunderBay FLEX 8は、OWCが「Thunderbolt 3のストレージ、ドッキング、PCIe拡張ソリューションの3つを兼ね備えた業界初のソリューション」と位置付けている。このエンクロージャーには、8つのドライブベイがあり、上の4つのベイには、選択したU.2 NVMe SSD、2.5インチSATA 6Gb / s SSD、または3.5インチSATA 6Gbps HDDを選択して取り付けることができる。下の4つのベイには、2.5インチまたは3.5インチSATA 6Gbpsドライブを取り付けることができる。全てのドライブを搭載すると、合計128TBのストレージになる。
ThunderBay FLEX 8のコンセプトは、単なる外付けハードドライブではなく、ドッキング機能を備えたハイブリッド型ドライブということ。ユニットの背面には、2系統のThunderbolt 3ポートがあり、2台の4Kディスプレイを接続できる。また、DisplayPort 1.4ポートにより1台の8Kディスプレイを接続できる。 ThunderBay FLEX 8の前面には、2系統のUSB-Aポート、1系統のUSB Type-Cポート、およびSD 4.0とCF-Expressスロットも用意されている。
更に、ハーフレングス、フルハイト、シングル幅のカードを挿入できるPCIe(x16)スロットが1系統装備されている。これにより、別のアダプターボックスを購入しなくても、オーディオやビデオのキャプチャカード、あるいはSSDストレージカードや各種I / Oカードを追加できる。 ThunderBay FLEX 8には500Wの電源が搭載されており、すべてのドライブと拡張カードの電力に対応できる。
価格と発売時期
ThunderBay 8およびThunderBay FLEX 8は、今年第1四半期に発売される予定。 ThunderBay 8は、エンクロージャーとしてのみ(ドライブなし)で1228.99ドル。16TBから112TBのドライブ付きも用意されている。 ThunderBay FLEX 8も、エンクロージャーのみ、あるいは16TB~128TBのドライブ付きが用意されているが 、価格は発表されていない。