パナソニックは待たれていたAU-EVA1の価格と詳細な仕様を欧州で発表した。定価は7,290ユーロ。ダイナミックレンジは14stopだ。
パナソニックはCine Gear Expoでこのコンパクトなシネマカメラを発表した。しかし、当時、AU-EVA1の仕様は大まかなものしか発表されていなかった。
5.7Kセンサーからダウンサンプリングされた4K映像、デュアルネイティブISO、5.7K Raw出力、4K 60p、2K 240p、Super 35mm、ネイティブEFマウントなどだ。そして、EVA1はこれらの機能をコンパクトなパッケージに凝縮したカメラだ。
今日、パナソニックはAU-EVA1の完全な仕様を公開した。以下はそのハイライト。
- ピクセル数:5720 H x 3016 V(1725万画素)
- 800と2500の2つのネイティブISO
- 14stopのダイナミックレンジ
- Intra 400Mbpsコーデック(将来追加で対応)
- 422と420 LongGOP記録
- ストップモーションキャプチャのワンショット記録
- SDIとHDMIによる4K出力
「EVA1の5.7K Super-35mmセンサーは、4Kのほぼ2倍のフォトサイトを持っています。つまり、カメラに記録された4Kのビデオは、豊富な色の情報を持っています。 EVA1はまた、Cinema VariCamから独自のデュアルネイティブISOセンサー技術を継承し、画質を損なうことなく明るい日光や夜間の屋外で撮影することができます。ダイナミックレンジは14stopで、明るい部分から暗い部分まで広い露出範囲を記録できます。」
と、Luc Baraパナソニックテクニカルプロダクトマネージャーは語っている。
パナソニックは、精細な4K記録のやめに5.7Kセンサーを採用したとしており、これは最大14stopのダイナミックレンジを達成しているとのこと。
デュアルISOは800と2500で、大きなVariCamカメラと比べると、多少暗い。
AU-EVA1のコーデックは4:2:2/10ビットと、LongGOP の4:2:0/8ビットで、fullHDから4Kまで、50〜150 Mbps(VBR)で記録される。将来4:2:2の10ビットイントラコーデックが追加される予定。(4Kは400Mbps、2K/HDは100Mbps / 200Mbps)
その他、バッテリー動作時間、メディア記録時間、入出力などの仕様も記載されている。(下参照)
オリジナルの発表については、こちらの記事を参照願いたい。CineGear 2017でのビデオも見ることができる。
パナソニックはAU-EVA1でエントリーレベルのシネマカメラマーケットに参入したわけだが、ソニーとキヤノンがどのように迎え撃つか、今後が楽しみだ。
AU-EVA1は、2017年の第3四半期に出荷予定で、価格は7290ユーロになる予定。(日本での価格は未定。)
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