パナソニックGH5のファームウェア2.0は、6Kアナモフィック(4:3)ビデオとHLG(ハイブリッドログガンマ)サポートを含む多くの機能が追加されている。また、4:2:2/10ビットALL-Intraが4K / FHDビデオ録画モードに追加された。
GH5は発売以来、特にビデオユーザーから多くの支持を受けているが、今回その機能の強化を打ち出した。 GH5ファームウェアアップデート2.0は、予期しなかった新機能をも含む、重要なアップデートだ。 2017年9月末のリリースを予定している。
GH5ファームウエア2.0
- カメラ制御PCソフト「LUMIX Tether」によるUSBテザー撮影に対応
- オートフォーカス性能の向上
- 6K PHOTOと4K PHOTOでのパフォーマンスの向上
- ALL-Intraビデオ記録モードを追加
- 4K HDRビデオ記録に対応
- 高解像度アナモフィックモードの追加
- ボディ内手振れ補正機能の強化
- ホワイトバランス設定の補正
- タイムラプスショットの使い勝手の向上
- 省電力LVFの使い勝手の向上
- ワイヤレス機能
- その他の改善
ビデオ関連の主な追加機能
ALL-Intra ビデオ記録
4:2:2/10ビットALL-Intraが4K / FHDビデオ録画モードに追加された。400Mbps記録時の4KおよびC4K 24p / 25pで使用でき、ポストプロダクションでのニーズを満たすことができる。 FHDでは、ALL-Intraで200Mbpsの記録が可能。
HDR
ITU-R BT.2100と互換性のあるガンマカーブでビデオを記録し、ハイブリッドログガンマ(HLG)を選択できるようになった。
6Kアナモフィックモード
「高解像アナモルフィックモード」は、1.33倍および2倍のアナモルフィックレンズを使用し、4:3のアスペクト比でビデオを記録する。このモードの「6K」時のピクセルサイズは4992×3744となっている。なお、このモードではLong GOP HEVCを200Mbpsで記録するが、4Kアナモフィック(3328×2496)で400MbpsのALL-Intraで記録することも可能となる。
また、アナモフィックデスクイーズ表示機能により、2.0xと1.33xのアナモフィックレンズで記録された映像を、カメラのモニターでシネスコープサイズに補正して表示することができる。
更に、ビデオガイドライン表示機能は、ビデオの録画中に、2.39:1、2.35:1、16:9、1:1などの画角のラインを表示する。これらはすべてのビデオ録画モードで使用可能だ。
手ブレロック
手ブレロック機能は、フレームが固定されている場合の手振れを強力に補正する。アナモルフィックレンズ2.0xと1.33xを使用する場合も最適な補正が行われる。
オートフォーカス
ビデオの録画中のオートフォーカスのパフォーマンスを向上させている。
リードするパナソニック
パナソニックはプロ用途に対して、真剣にアプローチしているように見受けられる。パナソニックのこの動きが、ソニーのミラーレスカメラに対してプレッシャーを与えることを望みたい。私が以前に「今さら聞けない - HDR、10bit colorって何?」の中で書いたように、10ビットカラー、ALL-Intraを高いビットレートで実現することは、将来新たなスタンダードになるだろうが、今のところこれを実現しているミラーレスはパナソニックしかいない。
GH5ファームウェア2.0についての詳細は同社のWebページをご覧いただきたい。
フジヤエービックのショップサイト