パナソニックGH5S vs GH5 - 低照度特性の違いを見る
パナソニックGH5Sが発表されたが、これは低照度特性を飛躍的に高めたカメラだ。今回低照度環境下でGH5との比較を行ったので報告しよう。 GH5Sはどれくらい低照度撮影に強いのだろうか?
パナソニックGH5Sは画素数を減らしたセンサーを採用し、各画素の受光量を増やすことによって低照度撮影に強いカメラとしている。その意味では、ソニーのα7S II同じ手法を取っている。
従ってα7S IIとの比較も興味あるところだが、まずGH5と比較してみよう。GH5SとGH5は同じセンサーサイズで、ボディ形状も同じだ。違いは主にセンサーにある。GH5が20.3メガピクセルなのに対し、GH5Sは10.3メガピクセルと画素数は少ない。同じサイズのセンサーで画素数が少ないので、各画素が受ける光の量は多くなり、従って低照度特性は良くなり、暗い環境での撮影でもノイズが少ない映像が得られる。
ライターのJakub Han氏と一緒に、私はウィーンの寒い冬の通りに出て、夜はドナウ川の水辺を撮影することにした。辺りはかなり暗く、GH5とGH5Sの違いがはっきり分かりそうだ。
ビデオでは2:15からカメラの比較について語っているので、私のトークを飛ばしたい場合は直接そこから見て欲しい。
驚くほど高いISO
2台のカメラの低照度特性の違いは歴然だ。GH5Sは同社独自のデュアルネイティブISOを採用しているが、ISO2500(もう1つはISO400)では、GH5と比較して映像の明瞭さは驚くべきものだった。これは、ハイブリッドログガンマで撮影すると顕著だ。V-Logはより多くのカラーグレーディングを必要とするため、暗いところではノイズが多くなる傾向にあるからだ。
ISO値が上がるほど違いは明白になる。 GH5Sの映像は、全体的にGH5よりも美しい。マイクロフォーサーズのカメラでは、今まで見た中では最も感度が高く、最もクリーンな映像だ。ソニーα7S IIと比べるのは非常に興味深い。
GH5はISO 12,800までだが、GH5SはISO 204,800まで上げることができる。ただ、V-Logモードでは、ISO 25,600までしか上げられない。メニューの「extended ISO」設定をOnにすると、Cinelike、HLGなど他のすべての画像プロファイルでISOを高く設定することができるようになる。
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