パナソニックはAU-EVA1コンパクトシネマカメラのリムーバブルグリップの回転機構を再設計した。より堅牢になり耐ストレス性にも富んでいる。同社は以前のグリップを新しいユニットに交換する予定。
super35mmのAU-EVA1コンパクトシネマカメラは高コストパフフォーマンスでプロフェッショナルな映像を撮影できるカメラだ。それゆえ映像制作者から多くのフィードバックを得ており、重量が増すとグリップロックが破綻することがあるというのもその一つで、カメラに多くのアクセサリーを装着して撮影するユーザーを悩ましていた。
この問題は、カメラにアクセサリーなどを装着して重量が増すとグリップが「ロック解除」され、不意に回転し、レンズやカメラ本体に損傷を与える可能性があるというもの。
この問題に関し、顧客の苦情に対するパナソニックの対応が以下のようにプレスリリースに発表されている。「本機は、グリップ部を回転させ、支持角度が調整できる機構になっております。このたび、アクセサリー類を取り付けグリップのみで支持した際に、まれに総重量により意図せず回転してしまい保持できない、とのお客様からのご指摘を受け、グリップの機構部を改善いたしました。 つきましては、お買い上げいただいた商品のグリップを交換させていただきますのでご案内いたします。」
グリップ強度の改善
プレスリリースによれば、「一般的な手持ち撮影の実運用に近い状態のレンズとアクセサリー類 (約4.0kg) を取り付け、 撮影動作による動的荷重を加えた状態で、グリップが意図せず回転しないよう改善しました。」とのこと。
グリップの交換
グリップの交換は12月4日から開始される予定なので、すでに交換可能と思われる。交換の対象になるシリアルナンバーはこちらから確認できる。
予防策
ただし、プレスリリースでは次のようも注意書きがされている。「AU-EVA1のグリップは、シネマスタイル運用等での多くのアクセサリー (ベースプレート/ ロッド/ レンズサポート/ サポートが必要なレンズ/ 肩乗せパッドやグリップ等) を装着した状態で、グリップのみで支える運用は想定しておりませんので、ご注意願います。」
以前のグリップの問題については、以下のビデオで見ることができる。
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