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パナソニックがLeica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7を発売

パナソニックがLeica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7を発売

パナソニックのマイクロフォーサーズ用レンズLeica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7 ASPHレンズが予約販売開始された。本レンズは、既存のLeica 10-25mm f/1.7と同じ固定F値、形状、操作性、77mmフィルタースレッドを採用している。高速サイレントAF、リニア/ノンリニアの切り替えが可能な絞りリングを搭載しており、フォーカスブリージングを最小限に抑えた高い光学品質が期待できる。

2021年5月、パナソニックは新型マイクロフォーサーズカメラ「LUMIX GH6」の開発を発表したが、同時に既存の10-25mm F1.7レンズに加え、新たなプレミアムズームレンズを予告していた。このレンズの正式名称は「Leica DG Vario-Summilux 25-50mm f/1.7 ASPH」だ。本日より予約が開始され、パナソニックからも情報が公開されている。

概要

パナソニックの製品番号はH-X2550。25mmから50mmのズーム範囲で、フルフレーム換算の焦点距離は50-100mmとなる。パナソニックによると、このレンズは、F1.7の固定F値だけでなく、写真とビデオの両方の用途で優れた性能を発揮するという。

10-25mm F1.7レンズが登場して以来、パナソニックは明るいプライムレンズとしてこのレンズを販売してきた。両レンズ(10-25mm、25-50mm F1.7)で、固定焦点レンズ8本(フルフレームカメラ換算で20mm/24mm/28mm/35mm/50mm/75mm/85mm/100mm)の置き換えになると考えられる。両レンズは、絞りや形状、操作性などが共通しているため、レンズ交換がしやすいのが特徴。また、両レンズのフィルター径は77mmで共通している。

Leica 25-50mm f/1.7. Source: Panasonic

レンズは11群16枚のレンズで構成されている。非球面レンズが1枚、ED(Extra-Low Dispersion)レンズが3枚あり、軸上色収差と倍率色収差を効果的に抑えている。また、非球面レンズにより、球面収差や歪曲収差も補正されている。このような光学構造により、良好な光学性能を持ちながら、比較的コンパクトなサイズを実現している。また、ズーミング時の像のずれを最小限に抑えるため、バリセントリックスタビリティを実現した光学設計となっている。

Leica 25-50mm f/1.7 paired with LUMIX GH5M2. Source: Panasonic

このレンズは、高速かつ高精度なAFを実現している。インナーフォーカス駆動方式により静音性を実現し、ステップレス絞りリングと絞り制御部のマイクロステップ駆動方式により、ズームやパンニング時の明るさの変化にスムーズに追従することができる。また、フォーカスリングはリニア/ノンリニアの切り替えが可能なので、フォローフォーカスにも対応している。また、Leica DG Vario-Summilux 25-50mm / F1.7 ASPHは、ズーム全域でフォーカスブリージングを抑制する機構を搭載しており、動画撮影時に威力を発揮する。

Leica 25-50mm f/1.7 – MTF Charts. Source: Panasonic
Leica 25-50mm f/1.7 – Optical Structure. Source: Panasonic

このレンズの最短撮影距離は、ワイド端で0.28m(テレ端で0.31m)、最大撮影倍率はマクロ撮影で0.42倍(35mmカメラ換算)となっている。レンズ本体には防塵・防滴構造を採用し、-10℃までの厳しい環境下での使用に耐えられる。

Leica 25-50mm f/1.7 paired with LUMIX GH5M2. Source: Panasonic

価格と発売時期

Leica DG Vario-Summilux 25-50mm / F1.7 ASPHレンズ(H-X2550)のメーカー希望小売価格 242,000円(税込)で、8月末から出荷を開始予定。ちなみに、既存のLeica 10-25mm f/1.7レンズは同じ価格で販売されている。

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