パナソニックは、一部のLUMIXカメラに対し、ファームウェアアップデートを発表した。 S1とS1Rは以前にアナウンスされたCFexpressサポート、G9は10ビット4:2:2モードをサポート、GH5とGH5SはAFを含む機能拡張を行う。新しいファームウェアは、2019年11月19日に同社のサポートサイトから入手できる。
パナソニックは定期的にファームウェアの更新を行い、新機能を提供し続けている。今回はLUMIXカメラのメジャーファームウェアアップデートで、これらは全て無料。新しいファームウエアは2019年11月19日に利用可能になる。
LUMIX S1 / S1R - CFexpressサポート
パナソニックのプロビデオ指向のフルフレームミラーレスカメラといえば、現在はS1H(レビューはこちら)がその第一人者だが、LUMIX S1は依然として多くの映像クリエーターにとって人気のフルフレームカメラだ。 LUMIX S1の詳細については、ハンズオンレビュー、V-Logテスト、ローリングシャッターテストの各記事を参照いただきたい。
LUMIX S1およびS1Rは、ファームウェアバージョン1.3にアップデートされる。この更新により、XQDカメラスロットでCFexpressが使用できるようになる。CFexpressは現在のXQDカードと同じ形状とインターフェイスながら、XQDよりも最大300%高速だ。
また、ワイヤレスフラッシュ用のProfoto Air Remote TTL-O / PおよびConnect-O / Pとの互換性もサポートされる。その他の変更では、シグマLマウントレンズの拡張サポートが含まれる。選択したレンズのFnボタンに機能を割り当て、ボディ内手振れ補正機能の最適化ができるようになる。 また、MC-21マウントコンバーターを使用して、レンズをコントロールできる。
AFパフォーマンスの改善に関しては、AF + MFがAFCモードで使用できるようになり、Creative Videoやその他のビデオ録画モードのライブビュー画面で連続AFを設定することができる。さらに、ハイスピード撮影で露出を手動で設定できるようになる。このアップデートには、その他の小さな改善も含まれている。
LUMIX G9 ― 10bit 4:2:2記録
LUMIX G9は静止画に重点を置いたカメラとして設計されているが、多くのユーザーがG9にもプロビデオ機能が欲しと考えていたようだ。新しいファームウェアアップデートバージョン2.0により、GHラインと同レベルのビデオ機能を持つ。
新しいファームウエアでは、内部および外部記録で4K/10ビット4:2:2がサポートされる。内部記録の場合、4K 30 fpsまでだが、外部記録ではHDMI経由で最大60 fpsで記録できる。可変フレームレート設定も追加され、FHDで2〜180 fps、4Kで2〜60 fpsとなる。また、オプションのDMW-SFU1ソフトウェアアップグレードキーで、V-Log LとWaveform Monitorの機能を追加でき、HDRも利用可能になる。これによりG9のビデオ機能は大きく更新される。
G9ファームウェアバージョン2.0には、GH5およびGH5Sのアップデート同様の他の変更点も含まれている。
GH5 / GH5S ― オートフォーカスの改善
新しいファームウェア(GH5:バージョン2.6、GH5S:バージョン1.4)は、G9のファームウェアバージョン2.0と同じ機能を持つ。一番の新機能は、Sシリーズと同じProfoto Air Remote TTL-O / PおよびConnect-O / Pとの互換性だ。
更に、GH5SおよびG9のAnimal Detectを含むAFのパフォーマンスも改善している。その他の小さな変更では、AWBwの追加、ハイライト向けの露出などがある。
これらのアップデートは、2019年11月19日に同社のサポートサイトでリリースされる予定。
Source: B&H Explora
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