パナソニックは、LUMIX FZ1000 IIとLUMIX TZ95を発売する。 FZ1000 IIは、16倍望遠ズームレンズとフリップアウト式タッチスクリーンモニターを備えた1インチセンサーカメラ。 また、LUMIX TZ95は、小型のボディに1 / 2.3インチセンサー、30倍ズームレンズ、およびチルト式LCDを備えたコンパクトなトラベルズームカメラだ。どちらのカメラも最大30fpsで4K UHDビデオを撮影できる。
LUMIX FZ1000 IIの概要
最初のFZ1000が発売されてから約5年経ち、今回FZ1000 IIがリリースされた。このカメラは上位の交換レンズ式カメラのような形状を持つが、レンズは固定式だ。
このカメラには、5軸Hybrid O.I.S (光学式手振れ補正)付きの1インチ20.1メガピクセルCMOSセンサーが搭載されている。S / N比は高く、低照度特性も期待できる。4K UHD(3840×2160)30/25/24pでビデオ記録ができる。ただプレスリリースでは1080pモード、コーデック、またはビットレートについての情報はない。4K フォト機能も搭載されており、30fpsで写真撮影し、その中から最適な写真を選ぶことができる。4Kフォトモードには他にも、ポストフォーカス、フォーカススタッキングなど複数の画像を合成して1枚の写真にする機能も搭載されている。
ライカズームレンズは光学16倍で焦点距離は25〜400mm(35mm換算)、f / 2.8〜4.0となっている(最小絞りはf / 11)。また新しいズーム構成アシスト機能を搭載したとしているが、詳細は不明だ。
モノクロ撮影用に新しく追加された「L.Monochrome Dモード」など、さまざまなフォトスタイルも選択できる。また、同社のImage AppとBluetooth low energy(4.2)およびWi-Fi(IEEE802.11b / g / n)で接続し、イメージファイルのやり取りもできる。バッテリーはACの他、USBでも充電できる。
LUMIX FZ1000 IIは早い起動時間と約0.09秒の超高速オートフォーカスを装備している。 12fps(AFS)のバーストレートと、1/16000秒の高速(電子)シャッターも内蔵。 FZ1000 IIには、239万ドット/0.74倍の0.39インチOLEDライブビューファインダーが搭載されている。アイポイントは20mmで、メガネをかけているユーザーでも高い視認性を可能にする。 モニターは3.0インチ、1250kドットのフリップアウトタイプで、横に180°、上下に270°回転できる。更に合計13のアサイン可能なファンクションボタンも用意されている。
第一世代のFZ1000と比較すると、それほど多くの改善ポイントはないように思えるが、背面LCDスクリーンの解像度が若干向上し、幾つかの機能と新しいフォトスタイルが追加されている。現在発表されている仕様を見る限り、それ以上の目立った追加機能はないようだ。
LUMIX TZ95の概要
発表されたもう一つのカメラ、LUMIX TZ95はコンパクトなトラベルズームカメラだ。20.3メガピクセルの1 / 2.3インチCMOSセンサーを搭載し、毎秒10枚(AFS)、あるいは5 枚(AFC)の撮影が可能。写真ではRAWでの撮影もサポートしている。 LUMIX TZ1000 IIと同様に、最大4K UHD(3840×2160)30pでビデオ撮影ができる。
LUMIX TZ95の光学系は、24-720mm(35mmカメラ換算値)f / 3.3-6.4のライカ30倍ズームレンズを搭載しており、広いズーム範囲をカバーする。レンズにはPower O.I.S(光学式手ブレ補正)も搭載。望遠域でも手振れの少ない撮影が可能だ。新しく開発されたZoom Compose Assist機能は、被写体がフレームから出てしまった場合などにすばやくズームアウトすることで被写体を追跡しやすくする。
TZ95は0.21インチ2,330kドットのファインダーと、3.0インチ1040kドットタッチスクリーンディスプレイモニターを搭載している。モニターは自分撮りなどのために180度までチルトする。バッテリーは1回の充電につき約380ショットを撮ることができる。USBでの充電も可能。
4Kフォトモードは毎秒30フレームで記録し、その中から8メガピクセルのJPEG写真を抽出することができる。BluetoothとWi-Fi機能もあり、コンテンツの共有が簡単にでき、GPSタグ付けも可能。スマートフォンやタブレットから遠隔操作も可能だ。