パナソニックLUMIX G9II – パナソニックの津村執行役員に聞く
パナソニックの副社長執行役員でイメージング事業部長の津村敏行氏へのインタビューでは、発表されたばかりのLUMIX G9IIについてだけでなく、それ以外の多くの話題についても触れている!パナソニックのLUMIX G9IIは、PDAF、改良されたIBIS、高速静止画撮影などを備えた25MPマイクロフォーサーズ写真のフラッグシップ機だ。G9IIはまた、10ビット4:2:2と4:2:0モードを選択し、最大5.7K60または4K120動画を記録できる。
初代LUMIX G9ミラーレスカメラは6年前に発売された。今回、パナソニックは第2世代となるLUMIX G9IIを発表した。CineDのジョニーは、日本でこのカメラを試用する機会を得たので、彼のファーストルック・レビューをぜひチェックしてほしい。この記事では、新しいカメラの主な機能とスペックに焦点を当て、ジョニーが津村さんにインタビューした背景情報も紹介する。
LUMIX CM1フォトスマートフォンを覚えているだろうか?
津村氏はインタビューの中で、パナソニックでの歩みを振り返るために、2014年当時、LUMIX CM1の開発をリードしていたことに触れている。2015年に発売されたCM1は、パナソニックがスマートフォン市場に参入した製品だ。CM1は20MPの1インチタイプのイメージセンサーと28mm相当F2.8のライカDCレンズを搭載していた。当時、これは携帯電話では最高のカメラの1つだった。
なぜ2023年にMFTが必要なのか?
さらに津村氏は、LUMIX S5IIとS5IIXのフルサイズカメラが写真・映像クリエイター市場で好評であることを語っている。新しいLUMIX G9IIに話を移すと、同氏はマイクロフォーサーズシステムのサイズの優位性を力説し、パナソニックが両ラインに投資を続ける理由を説明した。
MFTラインのサイズの優位性は、必ずしもカメラボディが小さいことを意味しないが(GH6を見てほしい)、2倍クロップのおかげでカメラレンズコンボをよりコンパクトにできる。これは、津村氏が言及しているように、特に長い望遠レンズを使用する場合に顕著だ。
パナソニックは、2倍のテレコンバーターに対応した新しい100-400mmレンズの投入を計画しており、これはかなりコンパクトなパッケージで1600mm(フルサイズ換算)の焦点距離となる。さらに、非常にコンパクトな35-100mm F2.8にも新しいライカDGバージョンが登場する。
LUMIX G9II – PDAF、高速静止画
新しいG9II自体に話を移すと、私が思う最も注目すべき機能は、パナソニックの新しい位相差検出オートフォーカスだろう。パナソニックは、このAFは被写体認識(顔/目、頭/人体、動物/動物の目、車、自転車)を備えており、S5IIやS5IIXよりもAF追従性がさらに向上するはずだと述べている。LUMIX S5IIと同様、AFポイントは779点ある。
25MPマイクロフォーサーズセンサー(ローパスフィルターなし)は、最大7.5段補正のIBISを搭載しており、レンズ手ぶれ補正と組み合わせてデュアルISを実現できる。
このカメラは高速連続静止画撮影を特徴としており、AFSとメカニカルシャッターで最大14コマ/秒、AFSと電子シャッターで最大75コマ/秒(AFCで60コマ/秒、撮影時間3秒)だ。
G9IIは、リアルタイムLUT、ライブビュー合成、100MP相当の高解像度静止画(JPEG/RAW)、手持ち高解像度を提供する。
動画 – 5.7K60および4K120
LUMIX G9IIはパナソニックMFTラインナップの写真フラッグシップ機だが、動画機能でも遅れを取っていない。最大5.7K 60fpsまたは4K 120fps(C4Kおよび4K 60fps 10-bit 4:2:2、5.7K 30fps 10-bit 4.2:0)で動画を記録できる。ProRes、All-I、またはLongGOPコーデックで記録する可能性がある。G9IIはバックアップ/リレー/割り当て記録用に2つのUHS-II SDスロットを使用するが、USB-C経由で外部SSDカードにビデオを記録することもできる。
パナソニックは、V-Logフラットプロファイルにより、このカメラは13ストップ以上のDRを実現できると謳っている。津村氏が語ったように、イメージセンサーはDレンジブーストで全てのISO値をサポートするようになった。
G9IIカメラは、「ジンバルレス」の歩き撮りのために非常に高性能な手ブレ補正を搭載している(光学ISとEIS)。
カメラボディ、操作性、接続性
背面の3.0インチ3:2バリアングル液晶モニターの上に、LUMIX G9IIは120fpsのリフレッシュレートが可能な3.68MPの有機ELビューファインダーを搭載している。カメラボディはマグネシウム合金製で、防塵・防滴設計となっている。
接続性に関しては、USB Type-C(3.1)ポート(USB-PD)、2つの3.5mmジャックコネクタ(マイク&ヘッドフォン)、フルサイズのHDMIポートがある。
価格と発売時期
新型パナソニックLUMIX G9IIは2023年10月に発売される。価格は230,670円に設定されている。