新しいパナソニックLUMIX GH7は、10ビットビデオモードでARRI LogC3記録に対応する。この機能は、オプションのアップグレードキー(199.99ドル)を購入することでアンロックできる。LUMIX GH7のARRI LogC3の画像処理はARRIによって認証されている。
パナソニックの新しいマイクロフォーサーズビデオフラッグシップカメラLUMIX GH7が発表された。このカメラに関するすべての情報は別記事で読むことができる。しかし、パナソニックは「もうひとつ」のニュースを用意していた。同社は、LUMIX GH7用にARRI LogC3のライセンスを取得したと発表した。
パナソニックLUMIX GH7のARRI LogC3対応
ARRI LogC3(より広いダイナミックレンジを確保し、ポストプロダクションの柔軟性を高めるガンマカーブ)はARRIカメラで使用され、その名の通りARRI Logの第3世代だ。例えば、最新のARRI ALEXA 35はすでにARRI LogC4を使用している。
パナソニック独自のV-Logとは異なり、ARRI LogC3のサポートは無償ではない(GH7ユーザーのほとんどはおそらく必要ないだろうから、これは理にかなっている)。これを得るには、別途ソフトウェアアップグレードキー(DMW-SFU3A)を購入する必要がある。
パナソニックによると、LUMIX GH7でのARRI LogC3カーブの画像処理は、ARRIによってこの機能の実装が認証されているという。ARRI LogC3は、LUMIX GH7でクリエイティブビデオモードの10ビット記録モードで使用できる。
GH7でARRI LogC3を使用して撮影した映像は、ARRIルックライブラリから任意のルックに簡単に変換できる(ARRIルックシミュレータはこちら)。また、709変換用のLUTパッケージ(ARRI Look Library LogC3 to Rec709 3D-LUTs)をLUMIX GH7のLUTライブラリに保存し、REAL TIME LUT機能と組み合わせることで、カメラから直接ARRI LUTを使用した動画を撮影することも可能だ。
ARRI LogC3が追加されたことで、GH7はARRI ALEXAカメラを使用するプロダクションでの特殊な使用例(クラッシュカム、ドローンカムなど)のための実行可能な選択肢になるかもしれない。パナソニックは、LUMIX GH7に搭載されたARRI LogC3は、ARRIカメラの標準感度ISO800に適合するカーブを採用していると謳っている。
最後になるが、ARRI LogC3のアップグレードキーは、前モデルのLUMIX GH6でも使用できる(REAL TIME LUT機能は除く)。
価格と発売時期
パナソニックLUMIX GH7は2024年7月に出荷が開始され、価格はボディのみで2,197.99ドルに設定されている。オプションのDMW-SFU3Aアップグレードキーは199.99ドルで販売される。
日本での発表は、現時点ではない。パナソニックの日本のウェブサイトはこちら。