パナソニックは、コンパクトな広角ズーム「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」を発表し、フルサイズLマウントミラーレスカメラ用レンズのラインナップを拡充した。14mm/28mmで0.25倍/0.5倍マクロを実現し、0.15mの最短撮影距離を実現している。
パナソニックは、LUMIX S5の後継機2機種を発売するとともに、新たにマクロ機能を搭載した超広角ズームを発表した。このレンズは、既存のLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6、LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.と合わせて、14~300mmをカバーする三位一体のレンズとして設計されている。
パナソニック LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACROはLUMIX Sの14番目のラインナップで、成長し続けるLマウントアライアンスレンズシリーズに追加された。
パナソニック LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO:特徴
新しいLUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACROは、Lマウントフルフレームカメラ用の多用途な広角ズームレンズだ。焦点距離にかかわらず、最短0.15mから無限遠までピントが合うので、風景や近接撮影に最適。撮影倍率はワイド端で0.25倍、28mmで0.5倍となっている。
全体的にかなりミニマルなデザインで、鏡筒にスイッチ(MF/AF)が1つだけというのも、このズームが手ブレ補正非対応であることを示している。同社は、オートフォーカスシステムは正確で静かであると述べている。さらに、今回初めて実装される新型S5IIとS5IIXのハイブリッド位相差AFシステムとの相性も良いはずだ。
さらに、このレンズはビデオ撮影者向けの機能も備えており、例えば、フォーカスリングのエクスカーションを90~360°の間で調整することで、より速く、またはよりスムーズにフォーカシングすることができる。さらに、リニアとノンリニアの両方のフォーカス設定が可能で、絞りは最適な露出を得るために詳細に制御することができる。
光学設計、機構設計、物理設計
広角マクロズームの中核となるこのレンズは10群14枚構成。光学系には、非球面EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚、EDレンズ3枚、UHR(超高屈折率)レンズ1枚を採用している。色収差やフォーカスブリージングを抑え、鮮明な画像を実現する。
さらに、この広角ズームは、既存のLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6と同等の物理的特性を持つように設計されている。サイズ、重さ(345g)、重心位置まで同じだ。これにより、例えば、レンズ交換時にカメラパッケージをジンバルに載せてバランスを取ることが容易になる。しかし、新しい14-28mmは、77mm(20-60mmの67mmに対して)の大きなフロントフィルターねじを採用しており、フィルターをそのまま共通で使うことはできない。
また、上の写真にあるように、このレンズにはラバーパッキンが採用されており、防塵・防滴に優れている。最後に、前玉にはフッ素コーティングが施されており、油や水から保護することができる。
価格と発売時期
新しいLUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACROは、2023年2月に発売予定。小売価格は999ユーロに設定されている。(日本での価格の情報はまだ無い)なお、20-60mmと70-300mmは現在、それぞれ73,260円と144,540円で販売されている。