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パナソニックがLUMIX S1 とS1Rを海外で発表 - 3種類のレンズも

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スペインのバルセロナでパナソニックがLUMIX S1S1Rを発表した。以前開発を発表されていたもので同社初のフルサイズミラーレスカメラだ。動画機能について詳しく見てみよう。

LUMIX S

Panasonic LUMIX S1 and S1R

完璧なカメラというものは無いが、パナソニックはLUMIX S1とS1Rフルフレームミラーレスカメラで、そのようなカメラにまた一歩近づいたようだ。これらのカメラは写真とビデオの機能を併せ持っており、多くの機能を搭載している。同社は既にGH5とGH5Sで使いやすさ、機能、そしてインディ映画制作者にとって最も重要なプロのビデオ機能に関し豊富な経験を持っており、これらの新しいカメラに生かされている。

LUMIX S1S1Rの概要

両方のモデルの外観は同じだが、唯一の違いはS1Rの赤い「R」のバッジだ。それ以外は、まったく同じ筐体を持っている。もちろん機能的には明らかに別のものだ。UMIX S1は24メガピクセルフルフレームセンサー、S1Rは47メガピクセルセンサーを搭載している。 S1Rはプロのフォトカメラマンを対象としており、S1は動画撮影に焦点を当てたモデルと言える。

LUMIX S

Spot the difference..

従ってプロの映像制作者やインディー映画制作者にはLUMIX S1が適しており、フルHD 180fps(4:2:0 8ビット)および4K 50p/60p 4:2:2 10ビットのビデオ撮影が可能で、これはフルフレームミラーレスカメラとしては最初のものだ。ただし、この機能にはいくつかの注意点がもある。1)4K 50p/60pは、HDMIを介した外部記録でのみ可能。 2)この機能は、今年後半にリリースされる有料のソフトウェアキーが必要。 3)4K50/60pは15分に制限されている。(暑い環境では更に短くなる)。 4)LUMIX S1は4K50p/60pモードでは1.5倍にクロップされ、S1Rは1.09倍にクロップされる(4:2:0  8ビットのみ)。

LUMIX S

LUMIX S1用の4:2:2 10ビットへの有料アップグレードソフトウェアには、V-Logプロファイルも追加される。このアップグレードでは、次の撮影モードが有効になる。

  • 4:2:2 10ビット(内部記録)
    • MP4 4K 25 / 30p 150Mbps(4:2:2 10bit、Long-GOP、LPCM)
    • MP4 4K 24p 150Mbps(4:2:2 10 bit、Long-GOP、LPCM)
    • MP4 FHD 50 / 60p 100Mbps(4:2:2 10 bit、Long-GOP、LPCM)
    • MP4 FHD 25 / 30p 100Mbps(4:2:2 10 bit、Long-GOP、LPCM)
    • MP4 FHD 24p 100Mbps(4:2:2 10 bit、Long-GOP、LPCM)
  • Vログプロファイル
  • 4K 50 / 60p 4:2:2 10 bit HDMI出力

さらに、S1は、S1RにはないLike2100(HLG)プロファイルを搭載している。また両方のカメラはCinelike D / Cinelike VとLike709プロファイルも持っている。記録時間の制限は無いが、高速モードでは発熱のため、どちらのカメラも最大15分の連続撮影に制限される。

S1は4K  150Mbpsと100 MbpsでFHDを記録し(この100Mbpsもオプションの有料アップグレードが必要)、S1R は4K 150MbpsとFHD 28Mbpsで記録する。更にS1はMP4 HEVC(H.265)で記録することができるが、S1Rは通常のMP4のみだ。

LUMIX S1とS1Rの機能

さて新規機能は何だろうか?レンズマウント、センサー、ファインダー、デュアルカードスロット(XQDとSDを搭載)、ボディデザインなどは全て新しくなっている。更にVenus-Engineプロセッサー、メニューシステム、オートフォーカスシステムが新しくなっており、IBIS(ボディ内手振れ補正)は改善され、耐候性も増している。オートフォーカスシステムも改善されており、人、顔そして動物でも認識するようになった。またカメラの上に小さなLCDステータスディスプレイが追加された。これは特に新しい機能ではないが間違いなく役に立つものだ。どちらのモデルも、マイクロフォンポートとヘッドフォンポート、さらにロック可能なHDMIポートを装備している。

LUMIX S

パナソニックによると、47メガピクセルフルフレームセンサーを搭載したLUMIX S1Rフラッグシップカメラはプロのフォトカメラマンを対象としているが、24メガピクセルのS1は50メガピクセルに迫る解像度までは必要としないビデオユーザー向けとのことだ。簡単に言うと、S1Rはフォトグラファーに必要な高解像度でローエンドのビデオ機能を持ち、S1にはビデオ機能が豊富に搭載されているが高解像度ではない。 なおLUMIX S1(4:2:2 10-bit&V-Log)の可能性を最大限に活用するには、今年後半に発売されるソフトウェアキーの価格も考慮する必要がある。

LUMIX S

LUMIX S1とS1RはGHシリーズから優れたIBISシステムも継承している。 S1とS1Rは、IBISのみでは+ 5.5 EV、手振れ補正対応のレンズを装着したデュアル手ブレ補正の場合+ 6 EVの補正ができる。軽量なミラーレスカメラではハンドヘルドでの撮影は手振れが起こりやすいので、これは素晴らしい機能だ。

LUMIX S

Dual card slots (XQD and SD).

どちらのカメラもSDXCスロットとXQDスロットのデュアルカードスロットを持つが、XQDスロットは将来的にCFexpressメディアをサポートする予定。 SDスロットは最大300MB/sの読み取り速度と最大260MB/sの書き込み速度だが、より高速なXQDスロットは最大400MB/sの書き込み速度と最大440MB/sの読み取り速度を持つ。

EVFLCDパネル

EVFはS1、S1Rとも5.8メガピクセル 3:2 OLEDディスプレイを搭載しており、リフレッシュレートは120fps(60 fpsも選択可能)だ。 0.7倍、0.74倍、0.78倍の3つの倍率から選択することができる。

LUMIX S

LCDディスプレイは3.2インチ(8.1 cm)2.1メガピクセルのタッチディスプレイを採用しており、指紋防止コーティングが施されている。ディスプレイは3軸チルト可能で、縦向きと横向きの両方でローアングルまたはハイアングルで見ることができる。

LUMIX S

Please note: Unlike the GH5, however, the display cannot be swiveled into selfie mode.

新しいLマウントレンズ

LUMIX S1とS1Rは、新たに開発されたLマウントを採用した初のカメラだ。ライカ、シグマ、パナソニックの3社によるLマウントアライアンスについては既報の通りだ。現時点ではライカのみがLマウントレンズを展示していたが、パナソニックは3本の新しいレンズを公開した。

LUMIX S

New Lenses: 50mm, 24-105mm & 70-200mm.

3本の新しいLマウントレンズは次のとおり。

  • LUMIX S PRO 50mm F1.4
  • LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.
  • LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

優れた機能の1つは新しく設計されたフォーカスリングで、リングを引くと手動フォーカスモードになり、同時にフォーカススケールが表示され、押すとフォーカススケールは隠れてオートフォーカスモードになる。さらに、ノンリニア(回転速度に応じてフォーカスが変化する)、リニア(一定にフォーカスが変化する)、あるいは回転角度を270°から360°まで自分で設定することができる。

LUMIX S

LUMIX S PRO 50mm F1.4 with newly designed focus ring.

光学式手ブレ補正も採用されており、前述のようにボディ自体のIBISと組み合わせて最大6EVまで補正することができる。 24-105mm F4は一般的な万能ズームだが、F2.8も欲しいところだ(おそらく高価になるが)。また、このレンズはマクロ機能もあり、用途が広く大変便利だ。

LUMIX S

LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

また50mm F1.4は単焦点レンズのラインナップに必須のものだし、70-200mm F4は望遠系では使いやすいレンズだろう。ズームは今のところF4のみだが、手振れ補正が強力なのでこれをカバーすることができる。

LUMIX S

パナソニックは、2020年末までに少なくとも10本のLマウントレンズを用意すると発表している。またライカは2020年末までに8本のレンズを発売すると述べている。更にEFのアダプターも予定されている。

将来の展望

これらの新しいミラーレスカメラは、パナソニックの将来の方向性を表している。どちらのモデルも、妥協することなく、非常に優れた機能を備えている。メニューも更に整理されていて、使いやすくなっている。ビデオとフォトのメニューはより明確に分離されており、物理的なボタンは高い自由度でカスタマイズ可能となっている。

LUMIX S

内蔵NDフィルターは搭載されていないが、それ以外に要求することはほとんどない。

バルセロナのプレスイベントで見た限り、LUMIX S1はかなり期待できるフルフレームミラーレスカメラのようだ。 IBISは優れており、全体的に高品質で、堅牢性も高い。ただしオートフォーカスの安定性はもう一歩のようだ。今後ファームウェアアップデートにより改善されるだろう。今回見たのはプリプロダクションモデルなので、量産品は更に磨きがかかっているだろう。

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