パナソニックS1HからのRAW出力をAtomosNinja Vで記録する計画が発表されていたが、リリース予定日が延期された。ただし、他の多くの機能はスケジュール通りリリースされる予定。
延期の理由
先月、パナソニックは5.9K RAWビデオのHDMIを5月25日にリリースすると発表した。出力されたRAWビデオはAtomosのモニター/レコーダーNinja Vで記録することができる。今日、両社はこのプロジェクトが遅れていることを共同発表した。
この機能はS1Hのファームウェアバージョン2.0の目玉的存在で、発表時話題になった。(記事はこちら)延期の理由として、ベータテスト中に発見された「技術的な問題のため」とされている。新しいリリース日は設定されていないが、残りの機能は、ファームウェアバージョン2.0として予定通りリリースされる予定。Atomosは、パナソニックの開発タイムラインを尊重すると述べている。
ファームウエアVer2.0の内容
以下は25日に更新される予定の機能。
- 6K、5.9K、5.4Kの動画記録中のHDMIダウンコンバート出力に対応
- クリエイティブ動画モード時、シャッターボタン全押しによる動画記録開始/停止を無効化できる機能を追加
- クリエイティブ動画モード時、コントロールパネルから「動画画質(マイリスト)」を選択できる機能を追加
- フォトスタイル[V-Log]の調整項目[ノイズリダクション]の設定値に[-1]を追加。これにより、特定の撮影環境で残像が発生する現象を改善
- 撮影時のHDMI出力映像に、MFアシスト拡大表示を出力しない設定機能を追加
- 4:2:0/10bitでの動画記録時、特定の撮影環境でバンディングが見えやすくなる現象を改善
- SDメモリーカードに記録せず、HDMI経由で外部機器に記録した場合、REC RUNタイムコードがカウントアップされないバグを修正
まとめ
延期されたことは残念だが、不完全なカタチでリリースされ、大切な記録映像に不備が生じるよりも、完全な形でリリースされることを期待したい。新たなリリース予定が示されれば、追ってレポートする。
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