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パナソニックの新シネマカメラを予想する

パナソニックの新シネマカメラを予想する

先の記事の通り、パナソニックはNAB 2017プレスイベントで、新型シネマカメラを発表した。ただ、正式な商品発表ではなかったため、詳細はまだ想像の域を出ない。このカメラはVaricam Miniとも言うべきものなのだろうか?

上の写真はパナソニックの新型シネマカメラがVaricam LTとGH5の間に挟まれたポジショニングであることを説明しているものだ。しかし、実際のプロダクトの概要については、説明がなかった。

どの程度小型なのか?

この新しいシネマカメラは、すでにコンパクトなVaricam LTよりもずっと小さく、軽いはずだ。問題は、どの程度小さく、軽いのかということだ。

この位置に相当するのは、競合するソニーのラインアップで言えばFS5になるだろう。ただ、FS5は、コーデックが完全なプロ用とは言い難く、扱いやすいこともあって、シネマカメラとしてよりもドキュメンタリーで多く使われている。パナソニックが、この新型カメラでシネママーケットをターゲットにしているなら、コーデックとデータレートは重要なポイントになる。 パナソニックは“シネマカメラ”と言っているが、果たしてそのあたりはどのように考えているのだろうか。

低コストのメディアワークフローと言っているので、この新型シネマカメラがSDカードに記録するものであると推測できる。この場合はもちろんデータレートの観点からみれば制限があることになる。一方、GH5のファームウェアアップデートロードマップと、SDカードのようなローコストメディアのパフォーマンスの進化も忘れてはならない。 GH5はAll-I記録で4K/400Mbpsの記録が可能だ。当然この新しいカメラもその可能性が十分あるといえるだろう。

フォームファクター

 

 

この新型カメラは、今、薄い布が被せられているが、おおよその大きさを見ることができる。LCDモニターの位置やマイクホルダーのように見えるものを確認することができる。やはりFS5に似ているようにみえる。FS5の最大のセールスポイントはモジュール性とポータビリティーだが、この新型シネマカメラもそうした切り口のカメラなのだろうか。

まとめ

まだ時期尚早で、このカメラの詳細についてはCine Gearまで待つ必要があるようだ。しかし、現在のマーケット状況と、それに対応した他社の既存のプロダクトから考えると、FS5とBlackmagic DesignのUrsa Mini Proに対するパナソニックの答えであることは間違いないだろう。自主制作映画やドキュメンタリーなどをターゲットとしたコンパクトなシネマカメラだ。

言い換えれば、スーパー35mmセンサーを纏い、カムコーダーの人間工学を取り入れ、そしてパナソニックが得意とするローコストなメディアで高画質な映像を記録できるGH5とも言うべきものかもしれない。いずれにしても、楽しみな新製品だ。

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