Mediaworkstation a-XPは、ディスプレイやキーボードを含みブリーフケースに収まった強力なコンピュータで、重さは14〜20Kg。最大64コアのAMD Threadripper CPU、最大256GBのRAM、最大2つのディスクリートGPUと2つの追加シングルスロットPCIeカードスロットを備えている。価格は7,997ドルから。
Mediaworkstations.netはロサンゼルスに拠点を置く会社で、特定の用途に最適化されたワークステーションを構築している。
Mediaworkstation a-XPは、デスクトップPCとラップトップの中間にあるハイブリッドデバイスでハイパフォーマンスとポータビリティを併せ持っている。
Mediaworkstation a-XPの概要
Mediaworkstation a-XPは基本的にフルサイズのコンピューターケースで、ディスプレイとキーボードも含まれており、一見ラップトップのように見える。ただし、ラップトップよりはるかに大きく、重いため、従来のラップトップと競合するものではない。
Mediaworkstation a-XPは高いパフォーマンスを持つ。そのマザーボードはAMDソケットsTRX4とAMD TRX40チップセットを搭載している。このソケットにより、最上位のCPUは、周波数2.90GHz(ターボ4.30GHz)で64コア(128スレッド)のAMD Ryzen Threadripper 3990Xが搭載できる。より手頃な価格のCPUなら、AMD Threadripper 3970X(32コア)および3960X(24コア)がある。
マザーボードには8つのクアッドチャネルDDR4 DIMMメモリスロットがあり、32GB、64GB、128GB、最大256GBの構成が可能。ストレージは、2つのM.2 SSDスロットがあり、どちらもそれぞれ最大2TBの非常に高速なドライブを装備できる。さらに、最大2つのSATAドライブも接続でき、SSDや最大14TBのエンタープライズクラスのHDDも使用できる。
GPUの選択に関しては、現時点ではNVIDIA製のみ使用可能。最大2枚のNVIDIA GeForce RTX 2080 Tiまたは最大2枚のNVIDIA Quadro RTX 8000を搭載できる。興味深いことに、NVIDIA Teslaカードも使用できる。
なお、MediaworkstationsのWebサイトでディスプレイの詳細データを見つけることができなかったが、a-XPには17.3インチディスプレイが付属しているようだ。基本構成では、輝度が300ニットの1920 x 1080 60Hzパネルとなっている。オプション($ 995で)、最大輝度1000 nitのUHD(3840 x 2160)60 Hzスクリーンも選択できる。
1系統の10Gb LANと1系統の2.5Gb LAN、および802.11axデュアルバンドワイヤレスLANモジュールも搭載されている。 Mediaworkstationsはオプションとして100Gb LANコントローラーが用意されている。さらに、ワイヤレスキーボードやマウス、スピーカーなど、さまざまな周辺機器がオプションで用意されている。
Mediaworkstation a-XPは、Linux 64ビットまたはWindows 10 Pro 64ビットオペレーティングシステムを選択できる。なお他のモデル、a-X2Pとa-X1Pもラインアップされている。また、Intel CPUを搭載したポータブルワークステーションもある。
価格と発売時期
a-XPブリーフケースコンピュータは現在購入可能。価格はOSなしの基本構成(AMD Threadripper 3960X、32GBのRAM、250GB SSDドライブ、NVIDIA GeForce RTX 2060)で$ 7,997。ドライブなどを追加すると、簡単に1万ドル以上になってしまう。
Source: Tom’s Hardware