ソニーはデジタルカメラ革命の最前線に立って久しいが、同社の最も人気のあるカメラの1つに非常に求められている機能がないのは意外に思える。もちろん、私はソニーα7S IIIとカスタムLUT管理について話している。
LUTが何なのかよく分からないという人は、私よりもLUTをうまく説明できるビデオがたくさんある。しかし、簡単に説明すると、カメラからRAW画像を取り出し、特別に調整されたルックを適用することだ。特定のルックを得たいなら、オンラインでLUTを見つけるか買うことができる。あるいは、好みのカラーグレーディングアプリケーション(DaVinci Resolveは無料で使える素晴らしい選択肢だ)でLUTを自作することもできる。
ソニーのカメラのルックアップテーブル
現在サポートされているソニーのシネマラインのカメラには、すでにこの機能が搭載されている。LUTの管理は、映画のワークフローには必要不可欠だ。カラーグレーディングは、たとえ短編映画や学生映画であっても、あらゆる種類の映画のポストプロダクションの一部として期待されている。そのため、シネマカメラで撮影している間、SLOGで撮影しながらカメラにカスタムLUTをロードして、最終的な画像がどのように見えるかを確認できることを期待している。
FX 30、FX 3、FX 6などを所有または使用している場合、カスタムLUTをロードすることができる。他のソニーのカメラでも、Vlog用カメラZV-E1や新型のa7cIIなど、このメニュー機能を提供しているものがある。後者はどちらも、誰からも「シネマ」カメラとみなされることはないだろう。特に、映画制作者が最も使用するフラッグシップの低照度カメラであるaS7IIIはそうだ。a7Sシリーズは、ネイティブISOが12,800であるため、低照度画像を撮影する能力のために大きなピクセル解像度を犠牲にしている。そして、出来上がった画像は実に見事だ。truly stunning.
なぜソニーa7SIIIにカスタムLUTが必要なのか?
2014年にSony a7Sが初めてリリースされたとき、低照度革命が始まった。現代のデジタルカメラでは不可能と思われた、月明かりのみで照らされた多くの動画がネット上に公開されたのを覚えている。ネイティブISOが高いため、低光量で撮影された通常のノイズの多い画像はなくなった。このため、多くの映像クリエイターが、光源をほとんど増やさずに撮影するという、以前は不可能と思われていた作業のためにa7Sを選ぶようになった。
3月29日、ユーザーのアンディ・ジャクソンによって、ソニーA7S IIIにカスタムLUTを実装することを正式に求める嘆願書が発表された。署名やシェアを希望される方は、こちらの請願書をご覧いただきたい。