Phantom Flex VEO 4K-PL Exclusive - 4K対応の高速度カメラ
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Vision Researchが新しいPhantom VEO 4K-PLを発表した。兄弟機のPhantom Flex 4K同様、完全な4K DCI解像度で1000fpsまで撮影できるが、より小型化されている。
Phantom VEOシリーズとは?
メーカーに言わせると、ファントムカメラを使うと、天にも登るような気になるとのことだが、少なくとも自分は否定しない。Vision Researchは軍事使用や自動車クラッシュの分析用途で、高速カメラの画期的な技術を持っているが、映画業界にも触手を伸ばしている。 同社は、2014年に、4K DCIフル解像度で最大1000フレーム/秒のスピードを誇るPhantom Flex 4Kカメラを導入、REDやARRIに比べて最高品質の4K RAWと考えられていた。昨年同社は、ARRI MiniやREDなどフィルム業界のカメラを継承し、よりコンパクトなバージョンであるVEOラインを発表した。小型軽量設計により、取り扱いの容易さはもちろん、ドローンでの使用なども可能となる。これとは対照的に、Phantom Flex 4Kは、本体のみで5kgの重量がある。レンズを追加し、フォーカス、ロッド、ファインダー、バッテリー、モニターを追加すると、多くのジンバルでは扱えない重さとなってしまう。
Phantom VEO4K-PL
VEO4K-PLは黒いボディで、36 GBあるいは72 GBのRAMが搭載されており、SDIおよびHDMIビデオ出力、PLマウントおよびOLPFを持つ。それ以外の場合は、2つのパフォーマンスレベルが用意されている。 590SとLモデルは4K/500fpsでの撮影が可能で、4K-PLは1000fpsまで可能だ。以前のVEOモデルは、大きなモデルに比べて画質の面で劣っていた。しかし、PLモデルのフレームレートと全体的な画像のスペックは現在Flex4K-GSと同じとなっている。
サポートされるビデオフォーマットとアナモフィックデスクイーズ
720P、1080i、1080p、および1080pフォーマットはすべて60Hzまで使用できる。カメラ本体から4Kビデオは出力されていない。 VEO4KはデュアルHDSDIもサポートしていない。すべてのビデオ出力は同等となっている。現在、アナモフィック・デスクイーズはサポートされていないが、今後のファームウェアアップデートでは特定の解像度でサポートされる予定。
Phantom Flex 4Kと比較した場合の制限事項
大きな違いは、CineMagのサポートで、これはCFastよりもはるかに高速なメディアだ。他のVEO-Sモデル同様、CFastでは最初にRAMに書き込んだ後に記録メディアに転送するという制限がある。Run/Stopモードはなく、CFastからのビデオ再生もできない。これはRAM経由で動作するため。現在のところ、ProResのサポートもされていない。その他の違いは、4Kビデオ出力、わずかに少ないRAM、アクセサリーへの内蔵電源出力だ。
10Gbit Ethernet
VEOには現在、10GBイーサネットはサポートされていない。 CineRawファイルは、90MB/sの速度しかないCFastカードに保存される。 CineRAWファイルを扱っているDITは、これがプロダクションワークフローを妨げることを認識している。 800Mbpsをはるかに超えるデータレートでは、1000fpsで5秒のショットで64GBを消費する。Vision Researchでは、カメラオーダーに“VRI-VEO-10G-OPT”と呼ばれる10GBイーサネットを搭載することができる。同社は2017年12月15日までに受注した10Gオプションを無料とするプロモーションを行なっているが、それ以降は3000ドルとなる。プロモーション中でも、0 ドルで表記されていることを確認するようお勧めする。
主な仕様
- 35mm 9.4メガピクセルセンサー
- グローバルシャッター(ダイナミックレンジ重視ならローリングシャッターに変更可能)
- 4K-990モデルは4096 x 2304/938 fps、4096 x 2160/1000fps、2048 x 1080/1975 fpsで撮影可能。
- 10GBイーサネットオプション
- サイズ: 12.7 x 14 x 15.2 cm、重量:2.8 kg
- HDMIおよび3G-SDIビデオ出力
- VEO4K-SおよびPLモデルにはCFastとオンカメラコントロール、および二次電池入力が含まれる
価格と出荷時期
価格は現在、6万ドル以上とされている。出荷は4~6週間後と予想されるが、9月末までの出荷も見込んでいる。