2019年5月に予定されていた、次回のフォトキナ(Photokina)ショーの中止が決まった。 次回は2020年5月で、以降毎年開催される予定。2019年5月まで準備期間が十分でないことが理由とされている。
フォトキナは1950年に初めて開催されて以来、2年ごとに開催されてきた。cinema5Dも、新製品のニュースやインタビュー記事をリリースしている。最近では、DSLRやミラーレスカメラの進化により、これらで動画撮影をするユーザーが増え、写真とビデオの境界は薄れつつある。 (今年のフォトキナの記事はこちら)。
来年から毎年開催されると発表されていたが、今年(2018年)は9月末に開催されたため、次回(2019年)の開催まで8ヶ月しかしかないことになる。従って出展社の準備期間が短く、大手カメラメーカーの中には、2019年は出展しない会社もあると伝えられていた。
フォトキナ 2019 2020
先日、公式プレスリリースがフォトキナのウェブサイトに掲載され、次回は2020年5月にケルンで開催し、以降毎年開催することが発表された。
下はプレスリリースからの引用。(要約)
毎年の開催開始を1年間延期することは、写真とイメージング業界のグローバルなプラットフォームとしてすべての出展者と来場者にフォトキナの新しいコンセプと、ショーの更なる発展を提供するためです。
2019年5月までは、わずか7カ月で、フォトキナ2018と同等の規模を再現することは困難です。これが、毎年の開催を2020年以降にした理由です。
フォトキナを開催するケルンメッセ(Koelnmesse)にとって、次回のショーで出展者が新製品や新技術を開発するのに十分な時間を提供することが重要ということだ。
しかし、2020年に延期する本当の理由は、大手メーカーの意向に従ったものと考えられる。1919年のショーには、少なくとも2社の日本の大手カメラメーカーが出展していない。これは、何十年もの間、世界で最も注目される写真機材展にとっては大きな痛手だったのだろう。やはり大手のメーカーが出展しないと、魅力に欠けたものになってしまう。 2019年を中止するという今回の決断は正しいことだろう。
フォトキナは、モバイル、画像分析、デジタルワークフロー、動画などの分野から新しい出展者を増やすことを試みている。これは焦点を広げて広い範囲の来場者にアピールすることを狙ったもの。投資家や技術者が新しいイメージングアプリケーションを発表し議論するため新たに作成されたイメージングラボも、この新しいコンセプトの一環だ。
フォトキナをはじめとするトレードショーの重要性は、新製品の発表だけでなく、有意義なワークショップが多くあり、来場者がメーカーと話し合ったり、機器を試したりすることができることだ。しかし、新製品や新技術に関する発表の場として、ここ数年トレードショーの重要性は徐々に低下している。多くの企業が、新製品の発表の場として独自にイベントを開催する方向にあるからだ。