Pictar — iPhoneをコンパクトカメラに変身させる多機能グリップ
Pictarのキックスターターキャンペーンをご存じだろうか?キックスターターとはアイデアを出して資金を公募する、あれだ。Pictarはこの方法を使って、iPhoneを使いやすいコンパクトカメラに変身させるiPhoneグリップを提案していたが、ほぼ完成したので、フォトキナ2016で話を聞いた。
Pictarとは?
今年5月に始まったPictarのキックスターターキャンペーンは$300,000を集めて大成功に終わった。現在、出荷の準備が整い、11月出荷の予定だ。
PictarはiPhoneに取り付けて、iPhoneを使いやすいコンパクトカメラにしてしまうiPhoneグリップ。グリップにはコンパクトカメラさながらのダイアルやスイッチが付いており、露出とズーム、そしてその他の機能用にダイアルが、シャッター用にボタンが付いている。また、シューマウントもしっかり用意されている。
ハードウエアはこれだけだが、後はソフトウエアでコントロールする。Pictarを開発しているMiggoは次のように言っている。
この製品はハードウエアとソフトウエアの融合でできているので、この製品がハードウエアと捉えると間違うし、ソフトウエアと言う捉え方も正しくない。
ハードウエアは超音波でiPhone内のアプリをコントロールするが、これはiPhoneのマイクを通じて伝達される。(数十センチの距離しか届かないので、隣の家の犬が吠えだす心配はない)
色々なモードが用意されているが、セルフィーモードもその一つ。これは現在のコンパクトカメラには欠かせない機能だろう。また、シャッターボタンはDSLR風の立派なものだ。これは見せかけだけではなく、半押しも可能で、フォーカスと露出を検出し、全押しで実際にシャッターを切る。また、スマートホイールと名付けられたダイアルには、以下の機能をアサイン可能。
- シャッター優先
- ISO優先
- マニュアル(iPhoneマニュアル= シャッター+ISO設定)
もちろん、ビデオも撮影可能だ。フォトにしてもビデオにしても、iPhoneが持っているオリジナルの撮影機能からは、大きく進化している。
Pictarは、iPhone 4s、 iPhone 5、 iPhone 6 、および iPhone 7に適応できる。大きなサイズのiPhoneにはPictar Plusが用意されている。
価格と発売時期
発売時期は11月を予定。価格は米国で$100。アンドロイドバンは来年発売の予定だ。
PictarのWebサイトはこちら(英語)