Portkeysは、カメラを制御できるBM5モニターのアップデートバージョン、BM5 III WRをリリースした。この新しいモデルは、最大輝度2200ニットのより大きな5.5インチディスプレイを備えている。カメラを制御するためのBluetoothモジュールが組み込まれており、RED Komodo用にワイヤレスカメラ制御が実装されている。
Portkeysは、手頃な価格のオンカメラモニターとビューファインダーのフルラインナップを、わずか2、3年で高いコストパフォーマンスでリリースした中国企業d。Portkeys LH5Pのレビューはこちら。
CineDでは2019年にPortkeys BM5モニターについてレポートしている。これは、カメラを制御できるSDI / HDMI入力および出力ポートを備えた5インチのフィールドモニターだが、今回、より大きな画面と新機能を誇るアップグレードバージョンのBM5 III WRがリリースあされた。
主な機能
なお、この新しいBM5 III WRは、以前のバージョンを大幅にアップグレードしたものではなく、次のような主な機能のほとんどは同じだ。
- 1系統のSDI入力と1系統のHDMI入力ポート。 60fpsで最大Full HDのビデオ信号を受信できる。
- クロスコンバージョンを備えた1系統のSDI出力と1系統のHDMI出力ポート。
- ソニーのNP-Fスタイルのバッテリーを使用。また、電源入力/出力ポートがあるので、Vマウント/ゴールドマウントバッテリーの電源を切ったり、モニターを使用してカメラに電力を供給したりできる。
- BM5 III WRはアルミニウム製で、ディスプレイの前に強化ガラスを使用。
- ディスプレイの解像度は1920x 1080で、最大輝度が2200ニット、コントラスト比が1000:1のタッチスクリーン。
- また、これはWLEDディスプレイで、パネル自体は10ビット(8 + 2 FRC)であるため、「真の」10ビットではない。
- 内蔵のBluetoothモジュールとカメラ制御ポートがあり、有線/無線でカメラを制御する。
従来モデルとの違いは、以下の機能。
新機能
BM5 III WRは、従来の5.2インチに対し5.5インチのディスプレイで、前モデルよりも少し大きくなった。また、モニターには、次のような組み込みのモニターツールがある。
- 3DLUTモニタリングと3DLUTSDI出力。
- 波形および波形SDI出力。
- 偽色とゼブラ。
- ピーキングとズーム。
- HDRのサポート。
- フレーミングガイド、グリッド、アスペクト。
- シャープネス、彩度、明るさ、逆光、色合い、色温度の調整。
これらの監視ツールは以前のバージョンでも使用可能だったが、ピーキングモードが改善され、見やすくなった。またフレームを記録して参照/ガイドとして使用するための新しい「フリーズフレーム」ツールが利用可能になった。
PortkeysはRED Komodoにワイヤレスカメラコントロールを実装した。たとえばSmallHD Focus Proのように、Komodoとモニターの間にケーブルは必要ない。
見たところ、システムは非常に応答性が高く、遅延がまったくないように見える。これは、すべてのRED Komodoユーザーにとって朗報だ。
PortkeysにはCanon EOS C70のカメラ制御もあるが、専用のLANCケーブルが必要。
価格と発売時期
Portkeys BM5 IIIWRは現在517ユーロ。有線で制御する場合は、注文時にカメラに適した制御ケーブルを選択する必要がある。
PortkeysのWebサイトはこちら。