PortkeysのBM7 II DS 7インチ 2200-nitカメラコントロールモニター－ファーストルック

2023.9.27

by Francesco Andreola2023.9.27

IBC 2023の会場で、ポートキーズのブースに立ち寄り、新しいBM7 II DS 7インチ明るいオンカメラモニターを詳しく見てきた。わずか899ドルで、2つのSDI-INポートを備えたHDMI/SDI入出力、2200nitsの最大輝度、3D LUTs HDMI/SDI出力、業界標準の電源コネクター、さらに多くのカメラモデルの有線/無線コントロールを提供する。

Portkeys BM7 II DSはNAB2023で正式に発表された。しかし、この製品が相応の注目を浴びたとは思えない。実際、1000ドルを切る価格で、この価格帯の7インチモニターとしては最も興味深いものの1つとなっている。

同社のBM5シリーズは、その頑丈なデザインと高輝度ディスプレイのおかげで、5インチのオンカメラスクリーンの中でも非常に人気のある選択肢だ。私自身、数年前にBM5 IIを購入したが、今日に至るまで信じられないほど活躍してくれている。

Portkeys BM7 II DS 7-inch on-camera monitor. Image credit: CineD

ポートキーズBM7 II DS – 主な特徴

新しいポートキーズBM7 II DSのデザインは、BM5シリーズと非常によく似ている。実際、このモニターは、解像度1920×1080、コントラスト比1000:1、視野角85°（全方向）、最大輝度2200nitsの明るい7インチ10ビット（8+2 FRC）タッチスクリーンディスプレイを保護する頑丈なアルミニウム構造を特徴としている。各BM7モニターは工場でキャリブレーションされ、Rec.709の100％、DCI-P3の85％の色空間をカバーするとしている。

Portkeys BM7 II DS 7-inch has HDMI in/out, 2x SDI inputs, and 1x SDI output. Image credit: CineD

このモニターは、1つのHDMI入出力ポート、2つのSDI入力、1つのSDI出力を備えている。これにより、2つの異なるSDIソースを同時にモニターすることができる。デュアル水平、デュアル垂直、左水平/右垂直、左垂直/右水平など、さまざまな表示モードが利用できる。さらに、BM7 II DSはHDMIからSDIへの信号変換にも対応している。

もうひとつの興味深い機能は、16:9入力と9:16クロップの同じソースを同時に並べてモニターできることだ。例えば、水平と垂直の両方の納品物を撮影する際に、最終的な出力がどのように見えるかをディレクターに見せたい場合に役立つ。

ユーザーインターフェースとモニタリングツール

BM7 II DSのソフトウェアは、最新のBM5モデルと非常によく似ている。正直なところ、私は新しい “アイコンベース “のユーザーインターフェースがあまり好きではない。SmallHDに続いて、他のモニターメーカーもページベースのソフトウェアに移行しつつある。個人的には、ポートキーズはモニターのUIを改良するだけで、さらに幅広いユーザーを惹きつけることができると思う。

それでも、BM7 II DSは、波形、ヒストグラム、ゼブラ、ARRI False Color、ピーキング、ズーム、フレームガイド、グリッド、イメージキャプチャおよびイメージオーバーレイ、アナモフィックデスクイーズ（0.25から4倍までのカスタム値も可能）、オーディオメーターなど、幅広いプロフェッショナルモニタリングツールを提供する。

USB-Aドライブを使用して、カスタム3D LUTをモニターにロードすることも可能。これらはHDMIまたはSDI出力にも適用でき、明らかにクリーンなビデオフィードを提供できる。

デザインと電源

堅牢なアルミニウム構造により、総重量は約460g/16.2オンスと、このサイズのモニターとしてはそれほど重くはない。ボディは上部と下部に1/4″-20のマウントポイントを備え、ユーザー割り当て可能な4つのボタンとMENUスクロールホイール/選択ダイヤルを備えている。

Portkeys BM7 II DS' power connectors — Portkeys BM7 II DS’ power connectors. Image credit: CineD

BM5シリーズと比較して、BM7 II DSはより多くの電源オプションを提供している。モニターの消費電力はわずか15Wで、背面のNP-Fスタイルプレート（バッテリーのホットスワップをサポート）、5.5mmロック式バレルコネクター、または2ピンLEMOポートのいずれかを介して電源を供給することができる。モニターにはD-Tap-5.5mmロックケーブルが付属しており、D-Tap-2ピンLEMO電源ケーブルは映画セットで一般的に使用されている。

カメラコントロール

最後になったが、BM5WRと同様、モニターには取り外し可能な2.4GHzアンテナが搭載されている。これはモニターの背面に折りたたむことができ、ハードケースに収納する際により保護される。

BM7 II DSは、RED KOMODOおよびV-RAPTORカメラに加え、一部のソニーおよびブラックマジックデザインのカメラのワイヤレスコントロールに対応している（後者はBluetoothで接続）。また、多くのソニー、キヤノン、パナソニック、BMD、Z CAM E2カメラ、Tilta Nucleus-Nano/Mフォローフォーカスモーターの有線コントロールにも対応している。