PortKeysは、HS7TモニターのMetal Editionをリリースした。このアップグレード版では、7インチ1920×1080ディスプレイ、ピーク輝度1200nits、オールアルミ構造、新しいピーキングアルゴリズムを装備している。またワイヤレスビデオ伝送システムを搭載するためのプレートを背面に装備している。このモニターは現在、399ドルで販売されている。
PortKeys BM5の優位点の一つは、その作りの良さだ。アルミニウム合金を使用しているため、モニターは頑丈で信頼性が高い。さらに、プロ仕様の機能を満載しながら、驚くほど手頃な価格で提供されている。
しかし、BM5の5インチのディスプレイは、場合によっては少し小さすぎることがある。そこで、7インチモニターのラインナップを充実させるべく、従来のHS7Tのメタル版が発売された。
メタル・デザイン
従来のプラスチック製からの最大の改善点は、もちろんビルドクオリティだ。新しいPortKeys HS7T Metal Editionは、オールアルミ合金を採用しており、モニターの強度と耐久性を高めている。さらに、この金属構造は放熱にも役立つ。
また、モニターの裏側には、ワイヤレスビデオ伝送システムを設置するためのプレートを背面に配置している。
さらに、底面にはNATOタイプのクランプが追加されており、モニターをリギングする際の柔軟性が向上している。また、NATOタイプのクランプを使用することで、手持ちのブラケットにスクリーンを取り付けることも可能だ。本体には4つの1/4″-20ネジ穴があり、取り付けの自由度が向上している。
ディスプレイ、映像信号、モニター機能
HS7T Metal Editionには、最大解像度1920×1080、視野角178°の7インチ8ビットIPSディスプレイが搭載されている。コントラスト比は1200:1で、ピーク輝度は1200nits。これはBM5(2200nits)ほどではないが、明るい日差しの下でも十分に使用できる。
BM5とHS7Tの素晴らしい点は、HDMIとSDIの両方の入出力端子を備えていることだ。HDMIでは最大30fpsの4K映像信号と最大60fpsのFullHDに対応しているが、SDI接続では最大60fpsの1080p信号にのみ対応している。
3D LUTのサポートをはじめ、ヒストグラム、ゼブラ、フォールスカラー、ディスクイーズ、ズーミング機能など、画像のモニタリングに必要なプロ仕様のツールはすべて利用できる。また、新しいピーキングアルゴリズムにより、本機でのピント合わせが容易になるとしているが、その方法については十分に説明されていない。
電源
HS7Tは、ホットスワップ対応のソニーLシリーズバッテリー2本、または4ピンLEMO入力(DC7.4〜24V)から電源を供給できる。さらに、背面に取り付けられたワイヤレスビデオ伝送システムにも電源を供給することができる。これにより、モニターのセットアップがコンパクトにできる。
主な機能
- 7インチIPSディスプレイ
- 1920×1080
- 1200nits
- オールアルミ合金
- HDMIとSDIの入出力端子
- ソニーLシリーズバッテリー(デュアルスワッパブル)
- 4ピンLEMO入力(DC7.4〜24V)
- 背面にワイヤレスビデオ伝送システム用のプレートを装備
- 新しいピーキングアルゴリズム
- プロフェッショナルなモニタリングツール
- 3D LUTのサポート
- 19×12.4×4.1cm
- 520g
価格と発売時期
全体的に見て、PortKeys HS7T Metal Editionは、フォーカスプラーとディレクター用途のニーズを満たすように設計されているようだ。ただしさらに明るい7インチモニターの選択肢が出てくることを期待したい。PortKeys HS7T Metal Editionは、PortKeysのウェブサイトで購入可能。小売価格は399ドル。