中国のモニターメーカーPortKeysは、カメラを制御できる5.2インチモニター、LH5Hをリリースした。HDMI入力を持ち、ディスプレイは、1700 nitの明るさ。4K信号を入力でき、解像度は1920 x 1080、基本的に必要なすべてのモニターツールなど便利な機能を備えている。LH5Hは、ソニーNPFスタイルバッテリーを使用するカメラにも電力を供給できる。
LH5Hのディスプレイ
PortKeysについては、BM5 5インチHDMI&SDIモニター、OEYE-3G EVF、または最近ではKeyGripハンドルについての記事がある。筆者はPortKeys BM5 IIを数か月間使用しているが、非常に明るく(2200ニット)、現在では常用している。
LH5Hは、最大輝度1700nitの5.2インチタッチスクリーンディスプレイを備えている。1500nit以上あるので、太陽光下でも視認性が良い。
入出力に関しては、LH5Hの左側にHDMI入力ポートとHDMI出力ポート、および3.5mmジャック出力があるが、SDIポートは装備していない。 LH5Hは「エントリーレベル」のモニターで、DSLR /ミラーレスカメラのユーザーに最適。 HDMIポートとSDIポートの両方が必要な場合は、BM5 IIがより適している。また、LH5Hの外筐はプラスチック製で、重量はわずか170g。
ただし、LH5Hの解像度はFullHD 1920 x 1080で、4K HDMI信号を入力できる。強化ガラスを使用しておりモニターを傷から保護している。
LH5Hは、X-Rite i1 Display Pro比色計を使用して工場で校正されている。従って、調整を行わなくても、すぐに使用できる。なお、必要に応じて、自分で再調整することもできる。
操作性と電源
LH5Hの上には、4つのカスタマイズ可能なファンクションキー、電源スイッチ、およびメニュー操作用の4つのボタンがある。モニターの下部には、1つのカメラ制御ミニUSBポート(後述)と、DC 7-24V電源出力ポートとしても機能する5ピンモーターカメラ制御ポートがある。さらに、1 / 4-20インチの取り付けスレッドと、LH5Hのファームウェアの更新、LUTのロード、または電源投入のためのUSB Type-Aポートがある。
モニターの背面には、電力供給用のNPFスタイルバッテリースロットがある。前述したように、USBポートを使用して、Vマウント/ AB外部バッテリーとバッテリーバンクからモニターに給電できる。また、5ピンXS16をダミーのバッテリーケーブルに使用する場合、スマートなLH5H専用出力ポートから直接カメラ/フォローフォーカスモーターに電力を供給することができる。このポートは、Tilta Nucleus-MおよびNucleus-Nanoフォローフォーカスモーターと互換性がある。
モニターツールとUI
BM5 IIのUIは少し前世代的な感じがしているが、新しいLH5Hは、はるかに優れた直感的なUIが備わっている。モニターの左側と右側には、よく使うモニターツールへのショートカットがあり、自由にアサインできる。ディスプレイはタッチスクリーンのため、メニューに移動しなくても、直接アクセスできる。
LH5Hは「エントリーレベル」のモニターだが、次のような多数のモニターツールを備えている。
- 3D LUTモニタリング
- 波形、偽色、ゼブラ
- ピーキング、ズーム、およびオーディオメーター
- センタークロス、フレーミングガイド、グリッド、アスペクト
- シャープネス、彩度、明るさ、バックライト、ディスプレイの反転、色合い、色温度の調整
カメラコントロール
BM5 II同様に、LH5Hはカメラを制御できる。上記は、互換性のあるすべてのカメラと、LH5Hから制御できる機能のリスト。カメラにとの接続用にケーブルを購入する必要がある。これで、Rec On/Off、カメラメニューのナビゲート、設定の変更などを行うことができる。
BMPCC 4K / 6Kユーザーは、カメラをワイヤレスで制御することもできる。 LH5Hには、モニター内にBT1 Bluetoothモジュールが組み込まれている。
ファームウェアアップデートとキーグリップ
BM5、BM5 II、HH7、HS7T、OEYE-3GなどのPortKeysモニターのユーザーは、ファームウェアアップデートができる。ファームウェアアップデートの詳細は次のとおり。
- 新しいユーザーインターフェイス。
- 自動カラーキャリブレーション機能を追加:サポートされているデバイスXrite i1DisplayPro。
- アナモフィックスクイーズオプションを追加:1X、1.33X、1.42X、1.5X、1.66X、1.85X、2X、2.35X、ユーザー(1.00X〜3.00X)。
- ガイド機能の比率オプションを最適化し、変形機能を自動的に調整して、1:1、16:9、6:19の3つの比率モードを追加。
- カメラ制御インターフェースと機能を最適化。BMPCC4K/ 6Kのアパーチャ表示精度を向上。 BMPCC 4K解像度を4K 2.4:1 4096×1720に切り替えられない問題を修正。
- すべてのZCAM E2モデルで、制御インターフェースにAF / MFおよびタッチフォーカスボタンが追加。
ファームウェアトは、PortKeysのWebサイトからダウンロードできる。
PortKeys KeyGripは既に出荷されているが、電源スイッチボタンがないことに不満が出ている。ハンドルからバッテリーを取り外さなかった場合、KeyGripは電力を消費し続けていた。
今回電源スイッチを備えた新世代が発売された。以前のバージョンのユーザーは、PortKeysに直接連絡し、無料で対策される。 PortKeys KeyGripの詳細については、こちらの記事を参照いただきたい。
価格と発売時期
PortKeys LH5Hは現在$ 299で入手可能。
PortKeysのWebサイトはこちら。