先週PortKeysの、カメラを制御できるフィールドモニターBM5を紹介したが、同社はまたNAB2019を前に、OEYE-3G EVFを発表した。フルHD解像度を持つ、小型軽量の汎用EVFだ。
新規参入のEVF
サードパーティ製電子ビューファインダーの選択肢はそれほど多くない。そしてそのいくつかはモニターとルーペを組み合わせたものだ。例えばSmallHDは502 +ファインダーアタッチメント、あるいはF&VのSpectraHD 4 EVFなどがある。これらは便利だが、小型化には向いていない。
その他のサードパーティ製EVFでは、ZacutoのEVFが一般的だ。cinema5Dでは最近、新しいZacuto Kameleon EVFについて報告したが、その他にも Gratical EyeやGratical HDのようなEVFも製造している。これらのEVFは多機能で信頼性も高いが、決して安価ではない。
PortKeysはOEYE-3G EVFで新しいソリューションを提案している。
OEYE-3G EVFの主な機能
OEYE-3Gの前面には、SDI、HDMI、およびUSB入力と、SDIおよびHDMI出力がある。 HDMI入力は24fpsで最大4K DCI、または24/25/30 fpsで4K UHDまでの信号を入力できる。 SDI入力は最大60 fpsの1080Pに制限されている。
この製品にはZacuto Gratical HDのような内蔵バッテリープレートはないが、7-24V Lemoポートを通して給電する。 OEYE-3Gの消費電力は約7W。
後ろには、+ 8 / -3の視度調整ができるゴム製の接眼レンズがある。内部には0.7インチ1080P OLEDディスプレイが装備されている。
左側には、標準のARRI Rosette、USBポート、およびオン/オフスイッチがある。一番下には、取り付け用の2つの1/4インチネジ穴と、視度調整ダイヤルがある。また一番上には3つのユーザーカスタマイズ可能なボタン、メニューダイヤル、そして終了ボタンがある。
OEYE-3G EVFの筐体はアルミニウム製で、重さ400グラム、大きさ180 x 69.7 x 72.4 mmと非常に小型軽量だ。
ソフトウエア機能
ソフトウエア的にも充実した機能を持っている。たとえばGratical Xとは異なり、すべてのソフトウエア機能は無料で搭載されており、EVFのファームウエアはUSBポートを介してアップグレードできる。搭載されている機能は次のとおり。
- 3D LUT
- ピーキング
- フォルスカラー
- ゼブラ
- 波形
- オーディオメーター
- ズーム
- 明るさ/コントラスト/彩度/シャープネス/色合い/色温度/バックライト調整
- ディスプレイ/ OSDフリップ
- H / Vディレイ
- ガイド、グリッド、センターマーカー
価格と発売時期
小売価格は1199ドルで、出荷は5月1日。 NAB 2019に出展される予定(ブース#C12030)。
参考までに、Zacutoの最も安価なEVFは1950ドルだ。