イタリアのトリオがパワーグリップをKickstarterに登録した。これはユニバーサルリグハンドルで、バッテリーが内蔵されているため、各種アクセサリーに給電することができる。コンパクトカメラなどのハンドルとして使用でき、LEDライトやテレメーター、RECスタート/ストップボタンも付いている。
パワーグリップは、実に分かりやすい製品だ。その主な機能は、外部電源を提供しながら、コンパクトカメラを使いやすくする。
Power Gripを開発したMarcello Mazzilli氏は、最終モデルでサイズと重量を20%削減したと自信を持って語っている。
パワーグリップの側面と上部には、アクセサリーを追加するための1/4と3/8インチのネジが切ってある。
グリップに内蔵されているバッテリーは、着脱可能な50W、6Aのリチウムバッテリーで、3個のキヤノンLP-E6よりも容量が大きい。電源はポールタップDC Out 7.4V / 12vポートを介して接続する。
上部前面には小さなLCDスクリーンが埋め込まれており、バッテリーの電圧などの情報を表示する。またテレメーターが内蔵されており、被写体までの距離を計測し、LCDスクリーンに表示する。更に、前面にはLEDライトを装備している。
パワーグリップでは、カメラに取り付けるためのブラケット、Natoレール、3穴およびシングルホールのブラケットがすべて使用できる。
LANCやBluetoothでカメラと接続し、RECスタート/ストップボタンでコントロールできる。
ただし、LEDライトとテレメーターに関しては、多少疑問が残る。LEDライトは小さすぎて実用性が乏しい。また、テレメーターに関しては、多くのカメラマンは自分で焦点距離を計測しフォーカスプーラーをセットするので、これもあまり使用されないのではないだろうか。
パワーグリップのサイズを小さくして重量を減らすこと、またDC Outを追加して多くのアクセサリーに電源を供給できるようにして欲しいところだ。
Kickstarterのキャンペーンは現在進行中で、価格は149ユーロ。(通常価格から50ユーロ割引されている)なお、これはクラウドファンディング、オンラインショップではないので注意いただきたい。