Adobe Premiere Proの最新バージョン(バージョン22.1.1)は、Apple M1 ProおよびM1 Maxチップにハードウェアアクセラレーションを導入している。これにより、高解像度のProRes映像を処理する際の速度が向上する。その他、新しいテキストとグラフィックツールも導入された。
Adobe Premiere Proの12月アップデート(22.1.1)がリリースされ、主にパフォーマンスを中心とした内容となっている。Adobeは最新のハードウェアを活用し、WindowsとMacでより高速な処理を提供する。
さらに、最近導入された「テキスト」パネルの機能が拡張された。今日のコンテンツ制作において、グラフィックはより重要な役割を担う傾向にあり、そのため、ビデオエディターにとって、時間を節約できる一連のツールを持つことは非常に重要だ。
M1 ProおよびM1 Maxで5倍高速化
最近、Appleの新しいMacBook Proがリリースされたが、Adobeは、この処理能力を最大限に引き出すことができる最先端のソフトウェアを提供する。
Premiere Pro 22.1.1では、Apple M1 ProおよびM1 Maxチップのための新しいハードウェアアクセラレーションが導入されている。4Kおよび8K ProResの映像を扱う場合、同スペックのIntelベースの16インチMacBook Proと比較して、再生およびトランスコード速度が5倍速くなるとしている。
また、Premiere Proの最新バージョンでは、高解像度のHEVC映像を扱う際の書き出し速度が2倍程度速くなる(バージョン20.0.0比)。
Windowsユーザーにも朗報がある。統合GPUを搭載したWindowsシステムで、5~40%の再生性能向上が可能になった。
Lumetri ColorパネルでColor Matchを実行すると、さらに30%の速度向上が見込まれる。これにより、色補正のワークフローがより速く、より簡単になる。
新しいテキストとグラフィックツール
何百ものグラフィックを含む動画内の誤字を手作業で修正するのは悪夢だ。
Premiere Proの最新アップデートでは、このような作業を短時間で解決するのに便利な新しいツールが提供されている。
テキストパネルに「検索と置換」機能が追加され、特定の単語を検索して一度に編集することができるようになった。また、「スペルチェック」機能も追加され、作業時間の短縮が可能になった。
さらに、中東や南アジア向けのコンテンツなど、右から左へのスクリプトを日常的に扱うクリエイターには、新しいテキストエンジンとエッセンシャルグラフィックスパネル内の専用ツールが利用できる。
さらに、ポリゴンの追加やラウンドコーナーの調整も可能となった。
価格と発売時期
Premiere Proの既存のユーザーは、Adobe Creative Cloudアプリ内のベータ版セクションから最新リリース(バージョン22.1.1)をダウンロードすることが可能。
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